ぶりっ子、前世を思い出す【鬼滅の刃】

ぶりっ子 ４０ ページ42

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途中から再び行きたくないとごね始めた善逸くんを引っ張り(物理)、ようやく藤の花が見えるところまで着いた。

ただでさえ遠いのに、プラス善逸くんの事で既に疲労困憊。

しかも、藤の花に見惚れていたら横で善逸くんが｢アレッ、仏花が見える｣とか言いやがったので気分ぶちこわしである。(怒)

まあそんな感じで重たい足をズルズルと引きずれば、やっと目的地にたどり着くことが出来た。

ぐるっと会場を見回したところ、不死川玄弥がいた。
まだ炭治郎は来ていないらしい。

それと……………………カナヲちゃん。

パチッと目が合い、動揺したのかカナヲちゃんが目を見開いた。その弾みに、彼女が戯れていた蝶が飛んでいく。

多分なんでここに居るのとか思ってるんだろうな〜。

まあ、アオイちゃんから出ていったって連絡は聞いてると思うけどここにいる理由なんて知らないだろうし。

私の事情全部知ってる人、お館様だけだからな。



｢……Aちゃん、あの可愛い子と知り合いなの？｣

『うん、……まあね』


これ以上は話したくないと思っているのを察したのか、善逸くんがそれ以上聞いてくることはなかった。

あ〜〜〜、善逸くんのこと信用してない訳では無いんだけどさ。やっぱり全部話すのは勇気がいるよね。
しかもアニメでやってた所までなら全部知ってるし。

原作に影響出ちゃうのがいちばん怖いから話せないのだけど。

ハア、と溜息を吐いたところで後ろからドンッと誰かがぶつかってきた感覚。

ちなみに善逸くんは前にいてこっちを驚いたように見てるから彼ではない。


エッ、……………………誰？？？？

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