ぶりっ子、前世を思い出す【鬼滅の刃】

ぶりっ子 ３９ ページ41

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｢もうホントヤダ！！俺まだやり残したこと沢山あるわけ！！！まだAちゃんと結婚もしてないのにッ！！！｣

『多分する予定ないんで安心してください』

｢Aちゃんはちょっと黙ってて！！？｣

『いや振ってきたのお前じゃん！！(キレ)』

｢善逸！！Aを困らせるんじゃない！！｣


｢ほらAちゃんも何か言ってやって！！｣
と言われ、その言葉通りにしたのに何故か怒られた。(解せぬ)

師範としばしの別れの挨拶をしても、善逸くんはイヤだイヤだと首を振るばかり。

こうして泣き喚く善逸くんを宥めるのは何度もやってきたが、今日はいつもと勝手が違う。

なんてったって最終選別だもの、善逸くんの駄々っ子モード(？)にも拍車がかかっている。


｢エッそんな、Aちゃんもう行くの！？｣

『いやだって時間無くなっちゃうよ！！ここから藤襲山までめっちゃ遠いんだからな、ナメるなよ！！！(？)』

｢なんで喧嘩腰なのッ！！？｣


靴を履いて外に出ると、本当にこれから鬼殺隊の最終選別が始まるのかと不思議に思うほど、綺麗な快晴だった。

空を仰いでいたらバチーンッと何かを叩く音が聞こえてバッとそちらを見る。

えっ………………なに？？？


｢う"っ……。俺もう死ぬんだ今日、むしろ死ななかったら逆におかしいよ奇跡だよもうヤダ……｣

『おお……、なんかよく分かんないけどほっぺ大丈夫？？』

｢Aちゃんッ……((ﾄｩﾝｸ｣


泣きながら出てくる彼の頬が、赤くなっている。
……これは、十中八九師範にビンタされたな。とりあえずハンカチあてとこ。

｢そうだよね、Aちゃんがいるもんね｣とか言われてもごめん、私あなたのこと守る余裕ないと思う。(ごめん)

未だにべそべそ泣いている善逸くんに、ひとつぶ飴玉をあげたら少し機嫌がよくなった気がする。

…………………チョロッ((

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