ぶりっ子 33 ページ35
*
……さて、どうしよう。
表面上は極めて冷静に見えるよう取り繕っているが、内心では冷や汗だらっだらだしなんなら今すぐおうちに帰りたい。どうも胡蝶Aです。
善逸くんの全速力とこの暗闇で視界が悪かったおかげか、近くのほら穴に逃げ込むことが出来た。
しかし、今ここを出たら危険だと私のセンサーが言っている。ついでに善逸くんも足音する〜と、言っている。(適当)
「ヒィィイ、足音するよ!!
これ鬼???鬼だよね???俺死にたくないよ??」
『お前一回黙って??』
泣きながら私にすがりついてくる善逸くん。
……状況が状況だから仕方ないのかもだけどさ、それいつもだったら蹴り飛ばしてるからね???
腹を触るな!!!!!(怒)
まあそんなことは置いておいて、私は気付いたことがある。
『……善逸くん、私思うんです。』
そう言うと、涙目の善逸くんはこちらを見上げた。
『仮にも鬼殺隊志望である私たちが鬼から逃げてもいいのでしょうか。そしてあなたと私の腰に刺さっているものはなんでしょうか。本当なら、ここで鬼を滅殺するべきなのではないでしょうか』
「……………俺にそんな度胸があるように見える??」
『いいえ』
「即答ッ!!」
「もう俺たち死ぬんだよ〜、最後にいい夢見せてくれよ〜(?)」とか言ってくる善逸くんはもう放っておこう。
でもでも、あの鬼がどっか行かない限りはここからも出られないわけだし。(戦わないなら)
どうしたもんかな〜。
何となく善逸くんを見つめていると、善逸くんが様子を見るためなのか、ひょこっとほら穴から顔を出した。
するとピシッと効果音が着いたように固まる善逸くん。
………………ちょっと待って、嫌な予感。
「……………Aちゃ、めめめ、目が合っちゃった」
『嘘でしょ善逸くん!!!?』
これ詰んでない???(白目)
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菜々(プロフ) - 桜咲氷雨さん» ありがとうございます、お楽しみにしててください!!! (2020年2月18日 18時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
桜咲氷雨 - 成る程、そうだったんですね!獪岳は最推しなので登場する時を心待にしていますね。 (2020年2月18日 18時) (レス) id: e8605f2b60 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - 桜咲氷雨さん» 獪岳は、もう鬼殺隊に入っている、という設定になってます...!獪岳は私も好きなので、これからの物語に出せたらいいなと思ってます!! (2020年2月18日 17時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
桜咲氷雨 - いつも楽しみにしているんですが一つ御聞きしたい事が、あります。あの獪岳は登場しないんですか? (2020年2月18日 17時) (レス) id: e8605f2b60 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - RIKOさん» コメントありがとうございます!一日の楽しみにして下さっているんですか!!?何たる幸せ...。続編なんてパパっと作っちゃいますよ!!お楽しみにッ!! (2020年2月15日 23時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々 | 作成日時:2020年1月23日 17時