ぶりっ子、前世を思い出す【鬼滅の刃】

ぶりっ子 ３１ ページ33

＊



｢今日から、わしと手合わせをしてもらう｣

『………………は？』



師範に新しい呼吸を作る！！と宣言した日の翌日、山の上に呼び出された。

そんでもって、木刀を握らせれて言われた。
師範の手にも木刀。

………………は？？？？



｢お前のような未熟者が新しい呼吸を作るなど夢のまた夢のまた夢のまた夢。本当にそれを成し遂げたいのなら、もっと強くなる必要がある｣

『……だから師範とお手合わせ？ですか？』

｢そういう事だ｣



いや目標遠すぎワロタ。

……でも待って、よく考えると師範って元鳴柱でしょ？それに打ち込むとか……私生きて帰れるかな。

師範に打ち込んで行く中で呼吸法を考えろってこと？？よく分かんないけれども。



｢手合わせをするのは夕方のこの時間のみ。
もしわしに負けたら、罰として山を3往復してくること。いいな？｣

『さんっ……！！？……殺す気ですか？(絶望)』

｢なに、わしに負けなければいい話じゃ。
逆にわしに勝てば、夕飯は鮎の塩焼きにしてやろう｣

『やったあA頑張る』



鮎の塩焼き…………！！この世界に来て、私の大好物である。

このタイミングでこんな事を言う辺り、師範も私の扱いに慣れてきたのだろう。嬉しくはない。



｢どこからでもかかってこい｣

『…………行きます！！』



『やあああ！！』と声を発しながら、師範に向かって木刀を振る。

もちろんそんな雑な攻撃など当たるはずもなく、華麗に私の攻撃を避けた師範は、私のみぞおちに拳をめり込ませる。その衝動で、私は地面に倒れた。



『……ッグ、痛っ…………』

｢いつまでそこでしゃがんでおる？もう終わりか？｣

『……んなわけないだろッ！！！』



鮎の塩焼きの為に、私は頑張る！！！！！

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