ぶりっ子 27 ページ29
*
『へえ、……え"っ!?毎日!!?』
「Aちゃん声大きいよ!じいちゃん起きちゃう!!!」
『もがもが(いやお前の方がうるせえよ)』
口を離され、善逸くんが「なんで来たの?」と私に聞いてくる。……え、それ聞いちゃう???
乙女の私に聞いちゃうの??
『いやなんでも何も尿意には逆らえないと言いますか』
「……Aちゃん、そこはお花摘みに行くためとかさあ!!?」
「まあ聞いた俺も俺か……」とかブツブツ言ってる善逸くん。
まあ残念ながら善逸くんがいるかも……会いたい!!(キャピッ)とはなってないからね。
『ところでそっちこそなんでこんな時間に自主練してんの?しかも毎日って…』
「…………俺、今日もだけどいつも練習サボってるしやらないとまずいかなって思って」
『ならさ、師範に謝った方が早いんじゃない?練習にも参加させてもらえるよ?』
私の言葉にうっ、と言葉を漏らす彼。
『まあゲンコツはまぬがれないだろうな』とは思うものの、それを言ったら善逸くんの気持ちが下がりそうなので口を噤む。
言い方もキツイかもだけど、善逸くんの為だ。
「だって俺、弱いからじいちゃんに迷惑ばっかかけるし。雷の呼吸、全部の型なんて出来る気がしないし……」
『…………何言っとるの??』
「え?」
私の驚愕に染まった顔を見て、目を瞬かせる善逸くん。いやその顔したいのこっちも同じだから。
『いやまずね?私なんか全集中の呼吸すら出来てないわけよ。善逸くん、壱ノ型出来てるじゃん』
「だって俺、Aちゃんより一足先にやってたし。……まさか、こんなに早くAちゃんもやるとは思わなかったけどさ!!?」
『あー、そのせいで善逸くんにも熱入り始めたよね、師範』
「そうそう!! 今まででもめっちゃ辛かったのに、これ以上あるのかって思った!!!」
ピギャー、と己の不満を大放出する善逸くん。……確かに、師範が私に全集中の呼吸やるって言った時めっちゃ狼狽えてたな善逸くん。
なんか語尾が善逸くん。
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菜々(プロフ) - 桜咲氷雨さん» ありがとうございます、お楽しみにしててください!!! (2020年2月18日 18時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
桜咲氷雨 - 成る程、そうだったんですね!獪岳は最推しなので登場する時を心待にしていますね。 (2020年2月18日 18時) (レス) id: e8605f2b60 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - 桜咲氷雨さん» 獪岳は、もう鬼殺隊に入っている、という設定になってます...!獪岳は私も好きなので、これからの物語に出せたらいいなと思ってます!! (2020年2月18日 17時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
桜咲氷雨 - いつも楽しみにしているんですが一つ御聞きしたい事が、あります。あの獪岳は登場しないんですか? (2020年2月18日 17時) (レス) id: e8605f2b60 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - RIKOさん» コメントありがとうございます!一日の楽しみにして下さっているんですか!!?何たる幸せ...。続編なんてパパっと作っちゃいますよ!!お楽しみにッ!! (2020年2月15日 23時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々 | 作成日時:2020年1月23日 17時