あの子が好きなんは、俺

朝ご飯抜いたら、お腹えらいキュルキュル言う ページ23

A「んん〜？今何時や？」


目が覚めると同時に携帯が鳴った。


侑俺、今日朝練あるから、A俺の教室で待っとって


A「ええ〜朝？」


A朝練ていつ終わるん?


すぐに通知が返ってきた。


侑7時半や


A「7時半か…で、今何時や」


携帯には、７時過ぎの表示。


A「はあ！？」

ちゃうねん聞いて、うちいつも７時に起きて8時前に家出たらつくねん。やから寝坊したわけやないねん。言い訳やないで？


うちは急いで支度すると慌てて家を出た。アカン、やっぱり朝ご飯抜くんアカンわ。


さっきからえらいキュルキュル言う。


あいつ何組なんやろ？聞くん忘れとった、…。


侑「おはよ！A」


居った。なんで2組に居んねん。うち6組から探したんやで？


治「なんかAえらいゲッソリしとんな」


A「朝ご飯食べてへんねん……」


治「はあ！？朝飯抜いたん！！」


A「え、あ、おん」


え、…なんでこない慌てとんの。


治「えっと、！これ食い！！」


A「んっぐ」


なんか口に突っ込まれた。え、これあんたがさっきまで食べとったやつやないん？？


A「え、あのなんで」


治「ちゃんと朝ごはん食べ？それで倒れたりされたらて、こっちが気が気やないねん」


A「………おおきに」


うちは最後まで食べ終えた。焼きそばパン美味い。


侑「ツム、今のは抜け駆けやない？」


A「抜け駆け？」


治「それより、ボールや」


侑「！そうや、Aボールどこ！」


なんかはぐらかされた気いする…


A「はい」


うちはスポーツバックに押し込んだボールを取り出した。

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