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7話 ページ9

「え、紡?」


「………斎、銃手にしたんだ」


ガンナーのところに紡が居た。双子は考えも似るのだろうか。いやでも俺紡と全然性格も考え方も違うんだけど。


「知り合い?」


「双子の妹です」


「はじめまして幸杜紡です」


「どうも。嵐山隊の時枝充です」


ペコペコと頭を下げる。


「それで一体今から何するんですか?」


「えっとね、バムスターと戦ってもらう」


「「ばむすたー?」」


なぜかハムスターを想像してしまった。いいよなハムスター。ひまわりの種上げたくなる。


「あ、あれあれ」


時枝先輩が指差した先には小さな部屋?だろうかそこから何かが現れた。みんなが一斉に視線を向ける。


バカデカい真っ白い怪獣。…に耳の生えたやつみたいなのが現れた。


…………何がハムスターだ。欠片も似てねえわ。


「え、待ってくださいあれと戦うんですか?」


「そうだよ。はいトリガー。この中に1つ訓練用のやつが入ってるから。これで制限時間以内に倒して」


ぽんとトリガーを手渡される。待って理解が追いつかない。


「これどうやって使うの?」


紡が不思議そうに首を傾げる。分かったら苦労しない。


「握ってトリガー起動(オン)


「?????」


全く分からない説明をされた。


俺が頭を抱えていると何か理解したのか紡が「うん」と頷いてからトリガーを握った。


「トリガー起動(オン)


そう呟くと紡の手の中に銃が現れた。


「おお………すご」


「うん。今のでOK。じゃあ行ってきて」


「分かりました」


紡は頷くと部屋(仮想戦闘室というらしい)に向かって走って行った。俺はまだトリガーを握ったままだ。紡は要領がいいと感じた瞬間である。


「ほら君も起動しな」


「えっ………はあ」


起動するってさっきの紡みたいに「トリガー起動(オン)」と言うのか。少々気恥ずかしい。


「とっトリガー起動(オン)!」


その瞬間光に包まれたような気がして気づくと手に紡と同じタイプの銃を手にしていた。


「おお」


すご。すごいとしか言いようがない。すげーすげー。


「はいじゃあ君も行ってきな」


時枝先輩に物理的に背中を押され、俺は紡の後を追う。


はっきり言ってこの銃であんなデカい化け物とやりあえるのか甚だ不安ではあるが。

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レモンとみかん人(プロフ) - 木南じゃなくて、小南ですよ (2022年1月5日 9時) (レス) id: 89af934301 (このIDを非表示/違反報告)
蒼也 - この小説面白いです続き、とても気になります 更新頑張ってください (2020年3月4日 15時) (レス) id: ea89e2c5ba (このIDを非表示/違反報告)
睦月(結心別垢)(プロフ) - EMIKOさん» ぜひぜひ!お待ちしてます!!ゆっくりで大丈夫ですので! (2020年1月4日 21時) (レス) id: 05707dd0b8 (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - ありがとうございます!描いたらTwitterに送りたいのですが大丈夫ですか? (2020年1月3日 9時) (レス) id: dbece56e65 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(結心別垢)(プロフ) - syo_taさん» ドンピシャ…嬉しすぎますねそれは笑え、つTwitterも!?絡みましょうぜひ! (2019年12月31日 23時) (レス) id: 05707dd0b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結心 x他3人 | 作成日時:2019年7月9日 20時

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