2話 ページ2
ティッシュティッシュ…
ポケットをゴソゴソするが出てきたのはお菓子のゴミだった。あーこれ美味しいやつ。
………女子力が足りない。
『誰か女子力分けてくんないかな…』
誰だろ女子力高い子…
って違う違うそれよりこの状況どうにかしないと…
『…無理かな』
そう溜め息を吐く。
1日ぐらいどうって事ないかな。でもこれからは年1でもいいから掃除するよう鬼怒田さんにでも掛け合おう。いや年4ぐらいほしいな。
そう諦めた時、
パチッ
一瞬にして目の前が真っ暗になった。
『えっ?』
…照明が落ちたのだ。
でもそんな事ってある?ここ、ボーダーだよ?
ボーダーだから停電はないなんて事ないけど、それなら、すぐに復旧するはず。なのにまだ暗いのは…
多分ここの電気の配線か何かが切れたのだろう。ホコリの重みで。
これは本格的に鬼怒田さんに相談しないとな…
なんて考えてる場合じゃない。
『いっ嫌。だっ誰か…!』
私は暗所恐怖症なのだ。とにかく暗いところが駄目。暗くて狭いところなんて最悪。
そう叫ぶ手が棚に当たりホコリが舞う
『ゲホッ』
もう無理、かも。
ホコリを吸い込みすぎて気管が痛い。
これ、ヤバいやつ…?
カチャ
そのとき、扉が開く音がした。
「うおっ暗…」
そこに居たのは
最初に助けを求めた雷蔵さんでも、自称実力派エリートの迅さんでも、あんなに思ったカゲでもなかった。
「ホコリすごいやんって………誰か居る?!」
イケメン泣きぼくろサンバイザーだった。
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なや - 隠岐君!男前で、かっこいいです。 (2022年3月31日 12時) (レス) @page8 id: 8cf2aca477 (このIDを非表示/違反報告)
なや - 隠岐君!男前で、かっこいいです。 (2022年3月31日 12時) (レス) @page8 id: 8cf2aca477 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結心 | 作成日時:2019年7月6日 6時