第5話 ページ6
炎真｢僕、何かした？｣
A｢え！？な、何でですか！？｣
炎真｢何か、僕には頑なに敬語だから…｣
け…いご…？
アッ！！いくら推しとはいえクラスメイトに敬語はそりゃ変だ！
A｢け、敬語はなんか出ちゃって…これから気をつけま…気をつける…｣
炎真｢うん、ありがとう｣
アアア可愛い…
炎真｢あ、あと、Aさんと初対面の時から視線を感じたんだけど、僕なんか変だった？｣
A｢視線…？｣
炎真｢Aさんの自己紹介の時とか、ツナ君が話しかけてる時とか、体育館でとか…｣
ﾋｯ全部バレてる…
A｢えーと、それは…｣
答え1.推しだからです
絶対だめ、純粋にキモすぎるし転生とか言ったらややこしすぎるよね
答え2.一目惚れです
いやいや私××(前世の年)+15歳だぞ…犯罪者として捕まるわ
答え3.気のせいじゃない？
そんな中途半端な誤魔化し方あるか…！
かくなる上は答え4…！
A｢古里君の赤い髪と目が綺麗でつい目で追ってしまって…！｣
ん…？これも犯罪者コースじゃない？
やばい終わった…
炎真｢え！？あ、ありがと…｣
炎真俯いちゃったし…絶対引かれたじゃん…
いやまあ主要メンバーに関わらないためには一人一人に嫌われるのは得策か…悲しいけど…
A｢あ、じゃあ私はこれで…古里君また明日学校で…｣
炎真｢……道分かるの？｣
A｢わ、分からないけど頑張って帰る…｣
炎真｢…僕達ってまだ友達じゃないの？｣
A｢えっ｣
炎真｢こんなに話してるし僕は友達だと思ってるんだけど｣
と、友達…！？推しと…！？
A｢わ、分かんない｣
そんなのなったら心臓がいくつあっても足りない…！
けど否定する勇気もなくて曖昧な返事を返したら
炎真｢じゃあ、僕は友達になりたいから家まで送らせて？｣
疑問形ついてるけど拒否権ないやつ…
A｢よ、よろしく…｣
炎真｢じゃあ1個約束しよう｣
A｢約束？｣
炎真｢始業式の前とかみたいにもう遠慮しないで、友達なんだからもう申し訳ないとか思わなくていいから｣
え、炎真がすごい積極的だ…私の知らない(？)1年で一体何が…
でも積極的な炎真もかっこいい
炎真｢指切りしよう｣
A｢え、そ、それは｣
炎真｢出来ないの？｣
A｢します｣
小指と小指を繋ぐなんて刺激が強すぎる…無理無理って言いたかったけどチワワのようなつぶらな瞳に負けた
炎真｢指切りげんまん嘘ついたら針千本のーます｣
う、歌ってるううう
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作者名：アグリ | 作成日時：2020年1月9日 20時
