第27話 ページ28
目が覚めると見覚えのない白い天井が…
A「どこここ…？」
「A！大丈夫？」
聞き覚えのある声と共に可愛い顔が横から現れた
A「京子…」
花「あんた通学途中に貧血で倒れたらしいよ」
A「そっか…貧血かあ」
えっと…チンピラに襲われてそれで炎真に…
A「う、うん…//」
京子「A顔赤いよ？大丈夫？」
花「熱もあるんじゃない？」
A「い、いや！貧血で倒れるなんて恥ずかしいなって思っただけ！大丈夫！！」
花「ところでA昨日から噂になってたけど今朝も古里と登校してきたんだって？」
A「なんで知って…」
花「そりゃ古里が運んできたからね」
京子「古里くんって力持ちだったんだね！Aのことお姫様抱っこしてたよ！」
A「へえ………え゛っ」
おおお姫様抱っこ？
嬉しさより恥ずかしさの方が強い！何これ！
というかそれで学校に？
A「穴があれば入りたい…」
花「恥ずかしいからってそんなことしてたら授業に遅れるわよ」
時間を見たらたしかにもうすぐ始業時間だ
でも授業中って隣…
花「まあ昨日のいざこざもあるし、隣古里だから緊張するだろうけど頑張れ」
A「うぅ…」
完全に面白がってる花がにやにやしてる…くそう
京子「あ、でもまだしんどそうなら休む？」
A「京子優しい…でも私はもう大丈夫だから授業出るよ！」
昨日クラスの人達にも謝ってないしここで休むとどんどんややこしくなる気がする
花「まあ昨日のことはしつこすぎたクラスの奴らが悪いから私たちがいるから大丈夫よ」
A「花も優しい！」
花「ふん、友達だから当然でしょ」
照れたようにそっぽ向く花とそれを見て笑う京子
何このふたり可愛い…ここが楽園か？
とりあえず私は炎真が持ってきてくれたのであろうカバンを持って教室に行くことにした
早速教室に着いたら一斉にみんなの目がこっちを向いた
ひぃ…緊張する…けど言わなきゃ
A「皆昨日はごめんなさい！言いすぎました！」
そう言って教卓で頭を下げる…と
女子1「こちらこそごめんなさい！」
男子1「昨日俺らもあの後しつこかったなって思ってたんだ」
A「えっ」
まさか向こうにも謝られると思わなかったので私はぽかんと口を開けてしまった
女子2「今朝の貧血も私たちのせいなんでしょ？来るの緊張したとか…」
A「えっそれは違う！全然違うよ！」
なるほどそう捉えられたのか
でもとりあえず平和に終わって良かった
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作者名：アグリ | 作成日時：2020年1月9日 20時
