第14話 ページ15
案の定、休み時間はクラスメイトに囲まれた
私と炎真は席が隣同士だからまとめて囲まれてる
チラっと炎真の方を見ると俯いていた
まあそうだよね！転校初日もここまで反応されなかったしね！というか転校生だからってクラスメイトにキャイキャイされるのは夢小説の主人公が大抵美人だからってことだね！いや、炎真はイケメンだからキャイキャイされてもおかしくないけど
…うん、脱線した
つまり私は美人ではない、転生した悪役令嬢でも美人だってよく言うのに私は平々凡々の容姿だった、そして京子ちゃんはめちゃくちゃ美人、流石京子ちゃん
…また脱線してた、いやでも現実逃避でもしたくなるでしょ
女子1「さっきから黙ってばっかいないで教えてよ！」
男子1「無視は感じ悪いぞ！」
そう、私たちを囲んでいたクラスメイトたちが私たちが何も言わないもんだからイライラし始めた
やめとくれよ！ほっといてくれよ！というかイラつかないで！
まあこんなの言ったところで逆効果だし言わないけど…
そもそもずっと無視してるんじゃなく、こっちの否定を向こうがスルーするから話すのを諦めたんだけどね…
中3のイラつきなんてそんなに怖いもんでもないし、私はスルーできるけど、
炎真は同級生だしな…今でも縮こまってるし…
…仕方ない
A「ごめん、無視したつもりじゃなくてそっちが話聞いてくれないから黙ってたの、いい加減迷惑だからやめてくれない？」
男子2「な！？」
女子2「感じ悪！」
女子3「折角こっちが話しかけてんのに！」
A「だから何？頼んでないんだけど」
男子3「もう行こーぜ！」
モブの視点からリボーンキャラの絡みを見る、が目標の私、別のモブに嫌われました
いや、炎真にこれ以上迷惑かけるわけにはいかないしね、私は孤独なモブを目指そう
炎真「あの…」
炎真が話しかけてきたけど私は伸びをして顔を突っ伏した、秘技:寝たフリ！
中学生ってのは単純で、敵の友達は敵になる
つまり、私は炎真どころか京子ちゃんたちとももう話さないほうがいいということになる
こんなことなら炎真の写真1枚くらい撮っとけば良かった〜っっっ
とか思っても後の祭り…まあやっぱり寝坊は良くないね(？)
授業中も炎真の視線を感じたけど黒板だけに集中したし、休み時間も即トイレへGO！
というわけで何とか1日乗り切った！
流石に炎真のこともここまで避けたからもう来ないでしょ！
これからは炎真たちのやり取りをオカズに生活します…！
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作者名：アグリ | 作成日時：2020年1月9日 20時
