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隆弘side
夏休みの終わり頃から必死に勉強する様になった。
夜遅くまで頑張ってる…
美優は話してくれない進路の事。
母「美優が黙ってるなら詳しくは話せないけど隆弘クンの事を考えての選択だと思うわよ。」
そう言われた…。
ストレス溜め込む程、無理してるんじゃないのか?
前日の夜もケーキ何度も作り直してて…。
こんなに失敗する事無かったのにって…。
俺の誕生日だから、体調悪いのに無理して…
何で?
何で何も話してくれないんだよ。
お互いの気持ち何て解り過ぎる程解ってる筈なのに…
寝起きの美優から掛かってきた電話
涙声で謝る美優を怒る事は出来なかった。
けど、言わないで居ようと決めてた筈の
゛心配 "って言葉…
耐え切れなくなって口から漏れた
自分の事を優先にしろって…。
口に出さない言葉に耐えられなくなってる俺
何でも話し合うって決めたのに…
俺が傍に居る事が無理をさせる事になってるのか…。
どうすればいいんだよ…。
体調の良くなった美優からのtalk
謝るくらいなら先に言って欲しかった…
あの日以降結局電話する気にも成れず
talkを見ても返事が出来ないで居た。
それ以降美優からのtalkも来ないまま日にちだけが過ぎてる。
絶対気にしてる。
そんな事解ってても、美優から電話が来るのを待ってた。
鳴らない電話。
会えない時間。
消えて行く美優の香り…
なぁ、ずっとって思ってるのは俺だけなの…
解ってるけど気持ちが追い付けないんだよ…
1度落ち込み始めると浮上出来ないし…
元々考え始めると嵌まるから考えない様にしてきた。
振り返って見るとこの1年、自分の事しながら付き合って来た
美優を1番に考えて、優先してきたつもり…
けど、我慢させて傷つける事ばっかりで…。
なのに自分の事優先にしろ何て…
あれは駄目、これは駄目って約束ばかり作って
何でも決めて、言えない気持ち理解した積もりで居た。
本当はもっと自由にさせてあげるべきなのに。
どんだけ自己中なんだろう…
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作者名:ayu | 作成日時:2017年10月27日 7時