五条悟にザコって言われました。

恐怖と部屋 ページ18

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美「先輩だし、困っている事があったらなんでも相談してね？」



『は、はい。1年の芦屋Aです。よろしくお願いします。』



優しい先輩なのかな...。




傑「お互いに自己紹介も終わったようだし、行こうかA。倉橋先輩、失礼します。」



一応と思ってぺこりと会釈をして、傑君のあとを着いていこうとすると、ドンッと倉橋先輩に肩がぶつかってしまった。




『すみません！』



美「別に大丈夫だよ！でも...」









美「悟と傑君に手、出したら許さないから。」







ッッ!!


ゾワっとした。今まで出していたソプラノの声とは違って、2オクターブほど低い声で耳に囁かれた。



美「じゃあね！」



手をヒラヒラとしながら、笑顔で先輩は元の声でそう言った。



怖い。



早くこの場所から、倉橋先輩から離れたくて早足で傑君のあとを追った。









傑「Aの部屋はここかい？」



『はい。どうぞ、入ってください。』



傑君はキョロキョロと私の部屋を見る。



傑「綺麗な部屋だね。Aらしい部屋だ。」


色は白黒のものが多く、シンプルな部屋



『散らかるほどものが無いので、綺麗に見えるだけですよ。傑君の部屋はどんな感じですか？』


傑「普通だよ。」




傑君の部屋はどんなんだろう。というか、男の子の部屋...。



多分、すごく綺麗そうだな。いや、意外に散らかってる？


気になる...。



『今度、行ってもいいですか？』


傑「本当に普通の部屋だよ？」


『ダメですか？』



傑君は頭をポリポリかいて、「問題ないよ」と言ってくれた。嬉しい...。




『えへへ。』


傑「そんなに嬉しいかい？」


『はい！友達のお部屋に入るということが初めてなので...。』



傑君が私の頭を撫でながら「そうか、それは緊張するね。」と言って、楽しめるものあったかな...と小さい声で呟いていた。



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