Short story （AAA）

弱いでしょ（日高光啓） ページ35

You side


今日も二人並んでゴロゴロしてる。
相変わらずの密着度の高さで笑っちゃうくらいずっとそばに居て。


A｢みつひろーー｣


光啓の名前を呼びながら私から光啓にくっつく。
触れてない場所なんてないのでは？って言うくらい、隙間なくぴったりハマってる。


光啓｢今日のAは甘えたさんだね｣


その通りでございます。


光啓｢いつもは俺からくっつくのに｣


そう言ってもう詰められる距離なんてないでしょ？って言うくらいさらに密着してくる体。


A｢光啓の体すき｣

光啓｢俺の体？｣

A｢こことか気持ちいいんだよ｣


光啓の胸板に顔をすりすりする。
洋服の上からだけどめちゃめちゃ気持ちよくて。


A｢落ち着く形してるよね｣

光啓｢そう？ならよかった｣


会話量の割に触れている体。
離れる気配なんて何一つなくて。


A｢光啓、好きだよ｣

光啓｢俺は愛してる｣

A｢えへへへ｣


ロマンチストな光啓にすぐデレちゃう。


A｢私ね、光啓の耳の形も好きなんだよ｣

光啓｢耳の形？｣

A｢凄いくっきりしてる作りだよね｣


耳の縁に触れる私の手。
優しく上下に動かしてみる。


光啓｢ちょっと、やめろよ。笑｣


なんて言ってる光啓を無視して


A｢ほら、耳の上の方とかすごい綺麗だよ｣


私のペースで光啓に触れる。


A｢しかも、美味しそうな耳だよね｣

光啓｢え？｣


光啓も何するか予測出来たであろうけど。
止められる前に、光啓の耳たぶはパクッと食べて甘噛みする。


A｢やっぱり美味しいね｣

光啓｢美味しくないから！笑｣


笑って誤魔化してるけど光啓の体がヤバいのは伝わってくる。


A｢耳の弱い光啓も大好きだよ｣


ふーって息を吹きかける。
少しビクッとする光啓。

その耳の赤さは摩擦とかではないだろう。

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