６．寂しがりやなころちゃん ページ16
ころんside
「え、それほんと？」
驚いて顔を上げた僕にAは申し訳なさそうにうつむいた。
「友達と旅行なの...だから、ね？」
「...そ。別にいいけど」
少しだけ冷たく返すと、ごめんねと再度謝られた。
「ころちゃんとはいつでも行けるでしょ」
「もおいいから、怒ってないし...でも、僕だって楽しみにしてたのにさ」
怒らないでよ、と悲しそうにこぼすAにふいっと顔を背けて意地悪く言った。
「...やっぱ怒ってるじゃん」
本当は、明日から一週間Aと僕の二人で旅行に行く予定だったんだよね。
まぁ、たった今なくなったけど。
「ころちゃ、」
「約束したのにさいてい」
少し不貞腐れて言うと、Aはムッと睨み返した。
「私だって、あやまってるでしょ！もう、...もうころちゃんなんて知らないっ！！」
「えっ」
バンっとやぎろんのぬいぐるみを投げつけて隣の部屋へ駆け込む。
Aの瞳には大粒の涙がたまっていた。
「まずっ」
...ちょっとからかいすぎたな。
「Aー？いる？」
「なに」
背を向けたまま、Aは答える。
「えっと、その、謝りたくて」
「知らない」
ぷいっと壁を向いて、そのまま口をつぐむ。
うぐっ。精神的ダメージ...。
「無視しないでよ、悲しいじゃん」
そう言った僕に、Aは振り返ってギロリと睨む。
「私だって、悲しいよ」
「っ、ごめん」
「......」
しばらくジッと見つめられる。
なんだろ...すっごい気まずいんだけど。
それからAはふふっと笑みをこぼした。
「ごめん。別に、怒ってないよ。そもそも私が約束忘れてたのが悪いんだし」
「ほんとに怒ってない？」
おそるおそる聞くと、んーと頬に手を当てて考える。
「ちょっとは怒ったかも」
「う」
Aはもう一度僕の顔を見つめる。
「うそ。大好きだよ、ころちゃん」
「......僕も」
照れたように言った僕。
かわいいなぁって微笑むAの方が断然可愛いよ。
なんて思ったのは、僕だけの秘密。
「愛してるA」
小さく呟いてから、隣りに座る彼女を優しく抱き寄せた。
「ころちゃん急に何、怖いよ...？」
「は？」
この後またケンカになったけど、無事仲直りしました。
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てん - るるちゃ(−_−＃)さん» ポツポツ更新していきますね！めちゃめちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます！｡･ﾟ･(ﾉ∀`)･ﾟ･｡ (2020年12月29日 23時) (
レス) id: befda52631 (このIDを非表示/違反報告)
るるちゃ(−_−＃) - てんさん» いえいえ！更新してくださるのなら、いつまでも待ってます！更新頑張ってください＼(^o^)／めっちゃ面白いので自信持ってください！ (2020年12月12日 22時) (レス) id: b8364d44bb (このIDを非表示/違反報告)
てん - るるちゃ(−_−＃)さん» ごめんなさい！暫くは無理かもです...。でも、頑張って更新できるようにしますね(*>д<) (2020年12月10日 21時) (レス) id: befda52631 (このIDを非表示/違反報告)
るるちゃ(−_−＃) - めっちゃ面白いです！！続きもう更新しない感じでしょうか………？もし更新する予定があるなら、いつまでも待ってます！！たのしみにしてますねー(^-^)/ (2020年12月9日 16時) (レス) id: b8364d44bb (このIDを非表示/違反報告)
リゼ＠純粋少女(プロフ) - てんさん» ドMの方にオススメのやつですww (2020年9月6日 14時) (レス) id: 411bfd759c (このIDを非表示/違反報告)
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