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58本 ページ10

旭side


「チッ!」

さっきから何度もジャンプサーブを練習するがうまくいかない。


…今の烏野で安定してジャンプサーブが使えるのは理人と影山くらい。俺は勝負時に使えるほど安定しない。でもそんなんじゃ、武器と言えない!


思いっきり力を込めて打ったサーブは今度こそネットの向こう側に到達した。しかし。


『あっさひー』
「旭さーん!!」
「ホァ!?」
「ちょっといいっスか!!」
「あ、うん、いいよー」


どこからかあらわれた西谷にしれっとAパスで返された。登場ついでにサラッと拾われた。チクショウ

そしてひらひらと手を振りながら現れる理人。こいつはこの西谷でさえも拾うのがやっとなサーブを連続で打てるんだよな。


「俺のトス、打ってもらってもいいっすか!」
「うんいいよー…ん!?って、あ、え!??」
「『西谷(ノヤ)がトス!?』」


理人と声がかぶる。びっくりした。もしかして青城のリベロのアレを…!?




『じゃあ俺レシーブ入る』
「「理人(さん)がレシーブ!??」」
『ノヤ、後でレシーブのコツとか教えて』
「いいっすよ!」


いや、え、あのレシーブ嫌いの理人がレシーブ!?本当に!?信じられない。もしかしてこれから大雨…?


『おい、失礼だぞちょび髭』
「何も言ってないだろ!」
『そんな態度してるとジャンプサーブのコツ教えずに俺がレシーブひとしきり練習したら帰るぞ』
「ごめんなさい」
『いいだろう』
「俺も旭さんのサーブ練習付き合いますから!」


なんで俺理人に謝ってるんだろう??


完璧と思えるこいつらでさえまだ進化する…。置いていかれるわけには行かないな。


「いいよ。やろう」
「よっしゃー!」
「そういえば大地たちは何してるんだろう?」
『森然のシンクロ攻撃勉強するって言ってたよ』
「あれかー。できたらいい武器になりそうだよな」
『ま、俺らはとりあえずこっちの練習集中しようぜ』
「ですね!」



西谷がトス、俺がスパイクを打ち、理人がレシーブをするというのを繰り返していく。

さすがに西谷のトスは影山みたいにすごくもないしスガみたいに打ちやすくもないけど、これが形になったらきっとすごいぞ。

理人も文句タラタラになりながら一生懸命やっている。理人も天才的じゃないだけで普通にレシーブも上手いんだよな、これが。流石に俺のスパイクをAパスではまだ返せてないけど。


俺も理人にサーブを見てもらったことでほんの少しコツが掴めたような気がするよ。

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シオン(プロフ) - こんにちは、楽しく読ませてもらっています。とても面白く、続きが気になる作品なので、出来れば続きを書いて欲しいです。楽しみにしています (2月16日 15時) (レス) id: b41969ae61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:でこぽん | 作成日時:2023年4月15日 0時

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