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続いては音駒。
変人速攻で点は取れているものの向こうの1年、灰羽に、すぐドシャッと決められてしまった。
日向の瞬発力について来れる運動神経と、その身長はすごいな。
『なんか日向生き生きしてんな』
「止められたばっかりなのにメンタル強すぎですね」
俺はスターティングメンバーには選ばれなかったのでベンチで山口とおしゃべりをしていた。
今まで通用していた攻撃が通じなくなってるっていうのに、あいつ楽しんでるのか。よっぽどのバレー馬鹿だな。うん。俺なら結構落ち込む。
日向たちが普通の速攻に切り替えたことを読まれていたようで向こうのブロックがリードブロックに変わる。
「一瞬日向に釣られたと思ったのに…！」
『ブロックたっか』
灰羽がワンチしたボールでそのまカウンターを食らい、たまらずタイムアウト。
「蒼井！田中と交代で行けるか」
『いけます』
軽く柔軟をしつつコーチの話を聞く。
「とりあえず音駒相手には東峰と蒼井を当てる。速攻は最初から警戒されてんだから仕方ねぇ」
「『はい』」
ピー！笛が鳴ってコートに戻る。
今回俺はサーブで入るんじゃない。止められつつある攻撃をまた機能するようなカンフル剤になること。
『大地ナイスレシーブ！影山！』
「理人さん！」
空中で姿勢を整えて体を逸らす。おお、灰羽はぇな。
俺のところにトスが来た段階ですでにブロックに飛んでいた。その野生的感性はすごい。でも。
『打ち分けを読ませない、ってのが俺の得意技なんだよッ』
「うっそ！？」
締めが甘いライトコースにクロスからの強打。慌てて手を下げるけど間に合わない。
梟谷の木兎のインナースパイクには流石に劣るけど、まあまあな角度で音駒コートに落ちるボール。
「「「ナイスアタック！！！」」」
『っし！！』
着地してガッツポーズ。サービスもいいけどアタックも気持ちいい！
「研磨逃げるな！」
「あんなん無理。サーブで離れててもあの威力あるのにネット際でほぼ0距離から受けたら確実に腕吹っ飛ぶ。無理無理」
「吹っ飛ばない！」
猫又監督に弧爪が怒られている。まぁ、弧爪なら拾わないと思ってそっち打ったしな。うん。
「いやぁ…相変わらずオールマイティーにえぐいね」
『流石に1年のブロックに捕まるわけにはいかないからな』
「だってよ、リエーフ」
「次は止めます！！」
『ふっ。やれるもんならやってみろよ』
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シオン(プロフ) - こんにちは、楽しく読ませてもらっています。とても面白く、続きが気になる作品なので、出来れば続きを書いて欲しいです。楽しみにしています (2月16日 15時) (
レス) id: b41969ae61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でこぽん | 作成日時：2023年4月15日 0時
