トロールこっちくんな ページ43
『……グレンジャー？』
まさか僕が入ってくるとは思わなかったのだろう。奥から3番目の扉からガタッとぶつかるような音が聞こえる。
ハマ「ア、ア、ア、アンタ！何女子トイレ入って来てんのよ！」
『いや不可抗力ぢゃあん……(泣)』
また文句垂れているグレンジャー少女に少しずつ近づく。これを誰かに見られていたなら僕は確実に不審者として通報されてしまうけどもう一度言う。不可抗力だ(必死)
そもそも体は女だからね(重要)てか女っていうか(ｷﾝ☆)玉が消えた男っていうか……(？)
…そんなことはどうでもいい。閉まった扉に背を預けて1枚越しに彼女と言葉を交わす。
『…出ておいでよ。もう夕食始まっちゃうよ？』
ハマ「……ほっといて。お節介よ」
『は？おま…僕がどれくらい探したか分かってんの？ぶっ飛ばすよ？？』
ハマ「じ、10分くらい…？」
『なめんなよ、5時間』
ハマ「………………」
黙りきって再びすすり泣き始めたグレンジャー少女。仕方ないのでずっと待っていてあげましょう。僕優しいから(死んだ目)
ハマ「ど、うせ…ぐすんっ……私の事なんて誰も、友達、だなんて思ってないわよ！誰か私の事なんて…………！」
『……僕は、』
『僕は別に、君のこと嫌いじゃないけど？』
ハマ「……………ぇ………」
勝手に決めつけないでくれる？額に微かな青筋が浮かんだその瞬間だった。
???「グオ、ォォオ！！ガァ…」
肩にべちょりと嫌にべとべとした謎の液体がたれ、目を見開いた瞬間には周りが薄暗くなっていて大きな影の下にいる事が分かった。
う、うしろ、向きたくない。
ハマ「……？！…A、？！ちょっと、何があっ…………キャーーーーーーー！！！」
そんな願いも虚しく、入ってきたトロールが手持ちの大きな金棒をぐわんと振り回し僕らの頭上スレスレに扉をぶっ壊すのだった。
『ふざけんな―――――――――!!!!!(泣)』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 443人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
好き - 面白すぎです😿😿 (9月12日 17時) (
レス) @page50 id: 2437b79950 (このIDを非表示/違反報告)
るってや(プロフ) - 続き待ってます…！ (2023年2月17日 19時) (レス) @page50 id: 08d4d63fce (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き待ってます (2023年1月3日 20時) (レス) @page50 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！！夢主は前世の記憶がないんでしょうか？出来たら思い出してスネイプ先生達を安心させてあげてほしいですね！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年8月24日 7時) (レス) @page22 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
アポロ(プロフ) - 続きをお恵みくださーーーい！！！更新お願いします。この作品とっても面白くて大好きです！ (2022年5月5日 18時) (レス) id: 82fcf22726 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱあたん | 作成日時：2020年5月25日 8時
