愛の深いマルフォイ家 ページ38
少しお腹空いたなぁなんて考えながら廊下を歩く。ご飯食べてからそこまで経ってないと思ってたんだけど……？
さらに女の子らしい体になるための食欲だとしたらすっごい嫌だな…。前そういうのを本が何かで読んだ気がする。成長するに連れて体が丸みを帯びてくるって。
いつまで隠せるだろうか…危なくなったらいっそ魔法薬に頼るか……？
『ぬぁっ』
ぶつぶつと呟きながらぼーっとおもむろに歩いていたせいで何かにつまづいて転んでしまった。
いて……少し左足首を捻ってしまったかもしれない。
立ち上がらないままぱっぱと軽くローブに付着した埃をはらう。
『あーあ、何かいいことない…か、なぁ………？！』
顔を前に向けた瞬間気づく。
ぶつかったのは“何か”ではなく“彼”だった。
ばっちり彼と目が合う。
フォ「………おい」
『フッ、フォイフォイごめんっっ』
フォ「バカにしているのか…。僕はフォイフォイじゃない。マルフォイだ！」
『フォイフォイっ！』
スっと立ち上がったフォイ氏は元気よく声を上げた僕にキレのいい舌打ちを打つ。
どこなく機嫌が悪そうだ。なんかごめん。
ふんっと鼻を鳴らした後くるりと種を返したフォイ氏は早々に去っていき気づけば背中が随分遠くなっていた。いやはっや。
しゃらり。
起き上がろうと手を着いた辺りから柔らかい金属音がなる。
『……？』
手元に何かあるのか。
立ち上がって確認するとシルバーのペンダントにグリートルマリンの石が埋め込まれた非常に高そうなアクセサリーだった。
…金持ち感。金持ちのスリザリンのアクセっぽいな。
よく見るとペンダントは開けるようになっており……………お？ロケット？
パカッ
気になって躊躇なく開いてしまったがこれ勝手に見て良いやつかな。
まあここまで来たら見るしかないだろう。
瞳に映ったのは、幸せそうに微笑み近寄り合う3人の家族。真ん中の少年はフォイフォイか。
ふぅん。厳しい貴族なんて耳に挟んだが家族とは愛が深いんだなマルフォイ家は……。
遠くに行ってしまった彼の背中を見つめる。
…これは翌日ちゃんと返そう。
ぎゅ、とペンダントを握りしめた僕は一体どんな顔をしていただろうか。
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好き - 面白すぎです😿😿 (9月12日 17時) (
レス) @page50 id: 2437b79950 (このIDを非表示/違反報告)
るってや(プロフ) - 続き待ってます…！ (2023年2月17日 19時) (レス) @page50 id: 08d4d63fce (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き待ってます (2023年1月3日 20時) (レス) @page50 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！！夢主は前世の記憶がないんでしょうか？出来たら思い出してスネイプ先生達を安心させてあげてほしいですね！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年8月24日 7時) (レス) @page22 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
アポロ(プロフ) - 続きをお恵みくださーーーい！！！更新お願いします。この作品とっても面白くて大好きです！ (2022年5月5日 18時) (レス) id: 82fcf22726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱあたん | 作成日時：2020年5月25日 8時
