31話 ページ33
七海と会って1年後
私は毎日祓って
祓って
稽古して
勉強して
祓って
祓って
祓っての繰り返しだった
いつも通りと言えばいつも通りだがしんどいものはしんどい
いくら私が強いからって12歳のガキに何回も呪霊祓わせんなよ
悪態をつく
この腐った家から出るには後4年
呪術高専に寮があって良かった
1人で住むとなれば面倒臭い説得をする必要があったしな
理由なんてわざわざ作らずこの家を出れる
ベットに腰掛けながらため息をつく
机に目を移した
そこには喜久福の文字
今日呪霊を祓った帰りに買ってきたのだ
理由はふと食べたくなったから
、、、別に大した理由じゃなくても良いだろ
誰かに言い訳するように心の中で言う
疲れた足を動かし机に移動し、包みを外す
ﾞあの時ﾞと同じようにかぶりついた
味は変わらない
美味しいままだ
そう、あの時のままーー
ﾞそりゃあ良かったﾞ
『、、、甚爾』
思わず出てしまった言葉に舌打ちする
やっぱ買ってくるんじゃなかった
甚爾を思い出してしまう
あいつはどんだけ私の心に居座る気だ
大福食べる時ぐらい思い出させてくれるな
包み紙を丸めてゴミ箱に向けて投げる
それは吸い込まれるようにストンと収まった
私もあんな風に綺麗に気持ちが収まったらいいのに
なんて何度思ったか分からない事を心の中でボヤいた
七海、お前は時間が解決してくれるって言ったけど、思った以上に時間が掛かり過ぎるみたいだ
もう一度ため息をついた時
ピリ
ふと殺気を感じた
殺気の根源は私のお気に入りの場所
いや、まさか
そんな事はーー
次の瞬間には私は走り出していた
勿論向かう場所は決まっている
変に緊張して息が上がった
心臓がドクドクと脈打つ
慣れた気配
黒髪
口元に傷がある
『っ、』
なんで、なんでここに居るんだ
『甚爾ッ、、！！』
甚爾の体が揺れる
甚爾「、、、A」
ゆっくりと顔がこちらに向けられた
血の匂い
最初は黒い服のせいで分からなかったが体中にベッタリと付いていた
駆け寄る
『いったいどうしたんだ！』
両手で頬をつかみ目を合わせれば甚爾に抱き寄せられた
いつもの力強い腕とは思えないぐらい弱々しかった
震えてる、、、
甚爾「嫁が、」
ドクリと一際大きく心臓が跳ねる
喉がカラカラと乾くのを感じた
甚爾「嫁が亡くなった」
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モッチー(プロフ) - 琥珀さん» そんなに喜んで頂けるとは笑こちらこそ読んで頂きありがとうございます！甚爾さんはロリコン(笑)と言うよりたまたま好きになった人が11歳も離れている夢主さんと言うだけ笑まぁ世間から見たらロリk、、、失礼しました (2021年2月12日 16時) (
レス) id: 982b2a960d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 甚夢はなかなかお目にかかることが出来ないので本当にありがとうございます(号泣) でもこの甚爾さんてもしかしてロリk………よ、よき〜〜〜！！！！出来ればこのまま甚爾さんお相手がいいけど難しいですよね………長文失礼致しました (2021年2月12日 13時) (レス) id: 29eff10e9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モッチー | 作成日時：2021年1月25日 3時
