【鬼滅の刃】日本一慈しい鬼退治 参

慈しい百卌捌 ページ48

不死川side

『不死川さんが怪我をしたことにです！！』

はぁ？怪我をしたことに？

不死川「鬼殺隊に怪我はつきものだろうがァ！！」

『今のは必要のない怪我でした！』

不死川「っ！必要ならあっただろうが！」

そうだ俺は間違ってねぇ

鬼を鏡から出すには俺が血を流す事が最低条件、、、

『俺は！！』

ﾋﾞｸｯ
さらに声量が上がり、肩が跳ねる

『俺は不死川さんに怪我をしてほしくないんです！！』

ポロポロと涙を流す

不死川「、、、それだけか？それだけでお前はこんなにも怒ってんのか、、、？」

『それだけってなんですか！俺にとっては大事なことです！』

唖然とする

俺たちは出会ったばかりだ

怪我を心配するような関係でもねぇし、義理もねぇ

不死川「何で、、、俺が怪我したら嫌なんだ」

『不死川さんは、、、俺に、、、大事なことっ、、、教えてくれました、、、』

声を震わせながら必死に喋る

ﾞ馬鹿だろﾞ

ﾞてめぇの周りの奴はそれで喜ぶと思ってんのかァﾞ

ﾞ少なくとも家族はそんなこと望んじゃいねぇ。女として育てたかったはずだﾞ

『不死川さんにとっては何気ない言葉でも、俺にとってはとても嬉しい言葉で、、、そんな嬉しい言葉をくれた不死川さんが傷つくのが嫌なんです、、、！』

俺はあの時、男扱いされてお礼を言った竈門にイラついた

ちゃんと周りの気持ち理解しろ。そう思って少し叱っただけだ

そんな俺の言葉でこいつはここまで俺を思ってくれるのか

『お願いですから自分を傷つける行為はやめてください、、、！！』

ﾄﾞｯ
心臓が跳ねる

、、、やべぇ

凄く嬉しいと思ってる俺がいる

抱きしめる

『不死川さん、、、？』

俺は竈門を上に向かせ、そのままーー

ﾋﾟﾀﾘ
ハッとなり慌てて竈門から離れる

俺、今何しようとしてた！？

接吻しようとしてたか！？

嘘だろ、、、

自分でした事なのに信じられない

アイツが俺の事を思って怒って泣いてると思ったら体が勝手に、、、

いやいや待て待て。それじゃあ俺が竈門の事をーー

『あの、大丈夫ですか？もしかして傷が酷くなったんじゃ、、、』

竈門が俺の腕を掴み、顔を覗き込む

ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ
心臓がありえないぐらい加速した

不死川「嘘だろォ、、、」

『！？顔も赤いですよ！！本当に大丈夫ですか！？』

腕を振り払う

不死川「、、、大丈夫だァ。速く帰るぞ」

ｶﾞｼｯ
さっさと離れようとしたのに竈門また俺の腕を掴んだ

こいつは本当に、、、！！

慈しい百卌玖→←慈しい百卌漆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す