慈しい百卌参 ページ43
チリンチリンチリン
鈴の音が大きくなる
「ヒッ」
「兄ちゃん!怖いよぉ!!」
『二人とも落ち着いて!』
呼び掛けるが混乱状態から抜け出せない
『二人共名前は!!』
「え、、、、清太、、、こっちは弟の翔太」
『清太、清太はお兄ちゃんだろ?確かに怖いだろう。けど、頑張るんだ!清太なら出来る!そして翔太。翔太はお兄ちゃんを信じるんだ。けどだからと言ってお兄ちゃんに任せっきりは駄目だ。いいか、二人で助け合うんだ』
清太「助け合う、、、」
『そう、、、出来るな?』
「「うん!!」」
二人が頷いた途端、鬼が二人現れた
姿が似ている
匂いが異なるから分裂したわけではない
もしかして兄弟なのか?
兄「チッ、今回は四人か、、、ここの村はもう用済みだな。全く食料が集まらねぇ」
弟「こいつら喰ったら移動しようぜ兄貴」
『清太、翔太後ろに下がって!』
二人は俺の指示を聞いて下がる
『伊黒さん、右側をお願いします』
伊黒「最初からそのつもりだ」
二人で一斉に飛び出した
兄「あ!?てめぇら鬼狩りか!!」
伊黒「今更気づいたか。随分頭の悪い鬼だな」
兄「何だと!!」
弟「兄貴を馬鹿にするんじゃねぇ!!気持ち悪い目ぇしやがって!!」
伊黒「!!」
伊黒さんの匂いが変わる
弟「ははっ!何だお前、目のことを言われるのが嫌いなのか?」
気配で分かったのか、揶揄う
人が嫌がることを楽しそうに、、、!!
『巫山戯るな!伊黒さんの目のどこが気持ち悪い!たしかに左右色が違うのはめずらしいことだが、それだけで気持ち悪くなんてない!むしろ綺麗だ!伊黒さんに謝れ!!』
伊黒「!!竈門、、、」
蛇の呼吸 伍ノ型 蜿蜿長蛇
「「えっ」」
鬼の頸が落ちた
凄い!!一気に二人倒した!!
ハッまだ謝っていない!
伊黒「もういい」
俺が口を開こうとした瞬間伊黒さんに止められた
『でも、、、』
伊黒「気にしてない。大丈夫だ(お前が、、、この目を綺麗だと言ってくれたから)」
確かにさっきと違い穏やかな匂い
「お兄ちゃん!!」
!!
二人が俺と伊黒さんに抱きつく
伊黒「おい、、、」
『まぁまぁ、今回は許してください。二人とも、よく我慢できたな。偉いぞ!』
「「ゔん!」」
夜が明けた
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眠いちゃん - 色々と尊い (2023年1月4日 23時) (レス) @page36 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
桜彩 - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2020年5月7日 12時) (レス) id: 6f79f7da2a (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん - 全部読ませて頂きました!!無限列車編が楽しみです! (2020年5月6日 15時) (レス) id: 379dd4f6ed (このIDを非表示/違反報告)
紅羽瀬 - はじめまして!前々作から読ませて貰ってます!話めっちゃすきなので、更新頑張ってください! (2020年5月6日 15時) (レス) id: 670fb2d290 (このIDを非表示/違反報告)
RIKU - 全部見ました、面白かったです。更新頑張ってください! (2020年5月4日 19時) (レス) id: 203b0c7d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モッチー | 作成日時:2020年5月3日 2時