33話 ページ34
『悪いけどアンタと遊ぶつもりはない』
他当たってと手を振ると掴まれた
ぞわりと鳥肌が立つ
『ちょっと、』
｢そんなこと言わずにさ、ね？｣
嫌がる顔を全面に出してるというのにヘラヘラと笑みを絶やさず手を無理やり引っ張ってくる男
執拗い､､､！
｢いいからいいから｣
『ッ、ほんとに､､､！』
｢待たせたな｣
､､､！？
｢な、なんだよお前･･･｣
突然現れ、家入の肩を抱く男に目を白黒させる
男は自分より高い身長とカタギでは無い威圧感に思わず身動ぎした
｢コイツが暇してる間相手してもらって悪かったな。もう行っていいぞ｣
｢､､､チッ彼氏いたなら最初から言えよ｣
途端に態度を変える
再度舌打ちをしながら去っていった
しばらくナンパ男の方へ目を向けていたが、家入はお礼を言わないとと向き直る
『あー､､､ありがとうございました』
こんな時どんな風にお礼を言えばいいのか悩んだ末、当たり障りない普通のお礼を言ってしまい、尚且つ片言になってしまった
今の私、結構感じ悪いな
もうこの先一生合わないであろう相手にどう思われようとどうでもいいはずなのに、何故か謎に気になった
まぁ、そんな私の心情は杞憂だったようで男は心配すんなと普通に返してきたのだが
決して爽やかな笑みではなく、むしろさっきの男と似た笑みだったが、不思議と嫌な感じはしなかった
思わずまじまじと見てしまう
助けに入ってきた男は私の知る白髪の男ではなく、その真反対の色をしている黒髪の男だった
口調を聞いて一瞬五条かと勘違いした自分に恥ずかしくなった
『失礼します』
本当にありがとうございましたと頭を下げその場から歩き出す
｢助けたお礼に俺と少し話さね？｣
ピタリ、と足が止まった
さっきの男と同じような事を持ちかける男に顔を顰めてしまったのは仕方がないだろう
『､､､他当たって』
助けてもらったんだ
それなりに敬語を使っていたが男の一言で呆気なくタメ口に戻った
｢じゃあ仕方ねぇな｣
男は思っていたよりすぐに引き下がった
聞き分け良い
｢代わりにこのタバコの持ち主と一緒に話すか｣
､､､？
その銘柄､､､
いやいや、
心の中では否定しても、家入は自然とタバコをしまっていた場所に手を伸ばした
､､､やられた
｢少し話さね？｣
男はニヤついた顔を隠さずもう一度言った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 122人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まる兄(プロフ) - 面白い！もし元彼がこの世界に転生してたら最強二人に殴られてそう、、、、前世に夜逃げした罪よね、みてみたいw元彼が未練残っててストーカーする番外編【自業自得】 (2022年3月8日 0時) (
レス) id: b4de3cad02 (このIDを非表示/違反報告)
こかさいだー(プロフ) - 夏油も五条も家入さんの沼にハマってきてる･･･だと･･･！？()ありがとうございます供給です(わっほい) (2022年2月21日 15時) (レス) @page11 id: 547b12db08 (このIDを非表示/違反報告)
こかさいだー(プロフ) - むしろこちらこそ神作をいつもありがとうございます！！どうかお体に気をつけてお過ごしください(●︎´▽︎`●︎) (2022年2月20日 19時) (レス) @page1 id: 547b12db08 (このIDを非表示/違反報告)
モッチー(プロフ) - こかさいだーさん» こかさいだーさんには他の作品も見てもらい本当に感謝しています！いつも読んで頂きとても嬉しいです( *´꒳`*) (2022年2月19日 19時) (レス) id: 982b2a960d (このIDを非表示/違反報告)
モッチー(プロフ) - 外し忘れてました<(_ _)>教えて下さりありがとうございます！応援もありがとうございます笑 (2022年2月19日 19時) (レス) id: 982b2a960d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モッチー | 作成日時：2022年2月19日 13時
