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『………!!!?それって……』
「来ないようにしていた」?
意味不明な発言に戸惑ったが、私はようやく全ての合点がいった。
ずっと来なかった里親。
ある日突然、パタリと止んだメディアの襲撃。
尾喰という社会的地位の高い名家。
「詐欺」という稼業。
そして尾喰さんの発言。
___欠けていたピースが埋まっていく。
『…今の話でようやく合点がいきました』
私は尾喰さんの目を見て言った。
『私を引き取る里親が現れなかった事も、何年も前から尾喰に目をつけられていた事も、既に手中にあったことも』
こう言っても彼は笑みを崩さない。
それが少し恐ろしく感じた。
『名家の権力を使って情報規制をかけただけではない。私を引き取ろうとした方々を詐欺で破滅させた。ただ、Aという人間を尾喰が奪う為だけに!そうなんでしょう?』
私は小さく睨め付けた。
この人達は関係も無い人を巻き込んだのだ。その罪は重い。
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作者名:サナ | 作成日時:2022年1月8日 22時