25 過去編 ページ26
最近、奈央の笑顔が可笑しい。
私は、すっかりレギュラーになりました。
周りの子ともだんだん打ち解けてきてました。
やっとチームが馴染んできたその時が3年生最後の大会でした。
「絶対に勝とうね」
奈央と、瑠奈とそんな約束をしました。
大会は無事、決勝まで勝ち進むことができました。
元から、強豪中だったので部員もレベルの高い人ばっかりでした。
28:29
デュースが続き、相手のマッチポイント。
ちなみに、奈央はセッターです。
最後にトスを上げられるのは私でした。
最高のトスでした。
『...!(打ち切れる!!)』
ドシャットされて、試合は終わりました。
私のせいで負けた。
もう、トス呼べないね
その試合は引退試合だったから、もう、奈央のトスでスパイクを打つことはできません。
ずっと、悔やんでいました。
悔しく悔しくて涙が溢れでて。
その時に奈央はずっと側にいてくれました。
奈央だって、辛いはずなのに。
“ばかじゃないの゛
“あんたのせいじゃない゛
いつもの奈央みたいで自然にありがとうと言っていました。
“ありが、とう゛
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作者名:ますくねこ | 作成日時:2018年10月8日 20時