うそつき ページ11
沈黙が痛い
濱くんは私の腕を更に強く握って
「うそつき」
「でも俺Aちゃんのこと嫌いになれん」
｢なんで？」
「Aちゃんしかおらんから。Aちゃんと以外の人と幸せになるのも考えられへん」
嬉しい、離れたくない。と少しでも思ってしまう
やっぱり私終わってるわ、全部。
「なにやってんの｣
涼しかった風が一気に暑くなった
体も胸も
背中に汗がツーと落ちていく
「だれ？この人」
｢帰り道ここ通らない、よね」
｢そんなのどうでもいいでしょ
で、誰？」
「Aちゃんの、彼氏さんですよね」
「そうですけど
てかずっーと思ってたけどその手いつ離すの？」
「あ、すいません。」
「何してんの？夜に公園で俺の知らない男と手握って何してたの？Aは」
｢この人は、バイト先の友達で相談乗って欲しいって言われたからここで相談乗って「Aちゃん、腰辺りにホクロあるんですね」
「A··ホントなの？」
｢…いや」
「ほんとなのかって！！！！」
こんな怖い顔初めて見た
手首を強い力で握られ私は目に涙を溜めながら首を縦に振った
「馬鹿じゃねぇのマジで」
手首を離してこうちゃんは私達に背を向けた
公園から出ていくこうちゃんを目で追って気づいたら足が動いていた
「Aちゃん··｢ごめん」
私の体を包み込もうとする体を押し退けてこうちゃんを追う
｢まって、ちがうのもう今日で会わないつもりだったの、だから」
「俺に内緒でコソコソ会ってヤったんでしょ？」
｢それは、」
「明日からの実家A一人で行って来てよ、その間に俺部屋探しとくから。」
私の事はまるで見えてないかのように素通りしていく腕を握る
｢まってってば、」
「虫が良すぎるんだよ、Aは」
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作者名：(^^) | 作成日時：2023年2月11日 0時
