9話 ページ9
「Aちゃーん、そろそろ寝ませんか」
『んぅ……分かってます、…………』
膝枕をされた体制のまま
きゅ、と俺の腰に抱きついて眠ってしまいそうなA
そっと絡まった腕をほどこうとすると
まるで、いやだ〜 というかのようにもう一度抱きついてくる姿が可愛くて
その度に緩んでしまう顔は、絶対あいつらには見られたくない
「…まじでくそかわいいな」
メイクを落として、少しあどけなくなった顔と
寝るときには相変わらず半開きの口
出会った当初は、しっかりしている人だな
なんて思っていたのに
いざ話してみると、1人で放っておくのが心配になってしまうぐらいの天然っぷり
ライブで家を開けるときに留守番を任せていても、いつも彼女のことが気になって仕方ない
この前も、浦島坂田船でのライブ開演1時間前のとき
突然彼女から電話がかかってきたと思ったら、
鍵無くしちゃって、おうち入れない。
なんて言われる始末
絶対に変な人についていかないこと！！いい！？分かった！？！？
と鬼の形相で言っていると
後ろでしまさかに大爆笑されたので後でしばいておいた
結局、彼女の職場で1晩泊まれたから良かったものの
あんな子を野放しにしておいたら今頃何匹の狼に食べられているか分からない
「………それぐらい、お前のこと大切に思ってるの分かってる？」
きっと張本人からしたら、生まれたときからこの性格だからたいして気にはしていないだろうけど
彼氏からすると、もっと危機感を持って欲しい
そんなことを考えて物思いに耽っていると、
太ももの上で寝ていた彼女はぐっすりと夢の中への落とし穴に落ちてしまったようで
「ふふ、仕方ないなあ」
起こしてしまわないよう、そっと彼女の体を抱えて寝室のベッドへ運ぶ
そのままベッドへ寝かせて布団を被せてやると、まだ温まっていない冷たい布団が不満なのか
ばふばふと手で布団を叩きながら俺を探すA
〜っ、だからそう可愛いことすんな！！！！
にやけてしまいそうな頬をそのままに
彼女の手を取って隣に寝そべると
ぎゅうううっと抱きついてくる
朝起きたらこいつ大体反対向いて寝てるけど
「おやすみ、A」
ちゃんとこっち向いててね。
そんな期待も込めて彼女を抱き締め返すと、ふんわりと香る甘い香り
その匂いは、バニラビーンズに似ていた
続く (更新停止中)
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (12月3日 19時) (
レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2023年4月7日 9時) (レス) @page9 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
shiori(プロフ) - コメント失礼します！凄く夢主ちゃん可愛くて大好きです！更新頑張ってください！ (2020年3月14日 15時) (レス) id: f06d85eb8e (このIDを非表示/違反報告)
.。なな。.(プロフ) - コメント失礼します、夢主ちゃんとうらたさんのほっこりしてる感じがすごい好きです！私こんなの書けないので羨ましいです…これからも頑張ってください！ (2019年4月8日 22時) (レス) id: 04e70c44c5 (このIDを非表示/違反報告)
めい*cerw* - このお話ってプリンどころかワンホールのケーキ並みに糖分入ってませんか///？！ (2019年4月5日 20時) (レス) id: 6f4d80c867 (このIDを非表示/違反報告)
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