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8話 ページ8

『うー、、からだあつい…』


くらげのように、ふにゃりとソファーで横になっているA
そんな姿を見ると、
からかいすぎた罪悪感が今になって襲ってきたり


「大丈夫か…って、大丈夫じゃないよな、、
とりあえず水分取らないといけないし、しんどいと思うけどちょっとだけ起き上がって?」


『ん…』


「ありがと。俺にもたれかかってていいから。……水自分で飲める?」


『だいじょうぶです、』


ごくり。


ペットボトルを両手で持って飲む
その姿はどこか幼いのに
少しだけ唇にこぼれた水と、飲み干したときに漏れた吐息は普段の彼女よりも色っぽい


そして
まだくらくらするのか、彼女はぱたりと俺の太ももの上へ


「…よしよし、そのまま寝てていいよ」


『う、迷惑かけてすみません…ちょっとお借りします』


「元はと言えば俺のせいなんだから、気にすんな」


彼女の小さな頭を優しく撫でていると、
次第に落ち着いていく呼吸


…今日のことはちょっと反省しなきゃだな、

やっぱりこれからお風呂は1人で入らせよう


そんなことを考えていると、頭を撫でていた手をそっと握られる感覚


『…そんなに気にしないでください。
私もうらたさんに無理言って一緒に入ってもらったので、おあいこですよ』


そう言って
ふふ、と笑う彼女
顔色は大分良くなっていて、
いつもの彼女特有な桃色に戻っていた


「ん、、ごめんな。これからはしんどかったらすぐに言って」


『はい、私もこれからホラー映画観るときはうらたさんと観ることにします』


「ふはっ、それは勘弁して欲しいかも」


『えー!一緒に観ましょうよ〜!2人だったらきっと怖くないですよ!』


「やだ!俺怖いの無理だもん」


『今日のお詫びってことで1回だけ!お願いします!』


ぱち、と顔の前で手を合わせておねだりされてしまえば
すぐに甘やかしてしまいたくなるのが俺です、はい。


「…………………1回だけだからな」


頬杖をついて、小さな声でそう言うと
膝枕中の彼女は見るからに嬉しそうな笑顔



……やっぱり俺って甘すぎるのかなあ笑

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はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (12月3日 19時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2023年4月7日 9時) (レス) @page9 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
shiori(プロフ) - コメント失礼します!凄く夢主ちゃん可愛くて大好きです!更新頑張ってください! (2020年3月14日 15時) (レス) id: f06d85eb8e (このIDを非表示/違反報告)
.。なな。.(プロフ) - コメント失礼します、夢主ちゃんとうらたさんのほっこりしてる感じがすごい好きです!私こんなの書けないので羨ましいです…これからも頑張ってください! (2019年4月8日 22時) (レス) id: 04e70c44c5 (このIDを非表示/違反報告)
めい*cerw* - このお話ってプリンどころかワンホールのケーキ並みに糖分入ってませんか///?! (2019年4月5日 20時) (レス) id: 6f4d80c867 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラビ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年3月27日 20時

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