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第20話 ページ23

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学校に戻ってくると体育館には誰もおらず、ちょうど昼食の時間になっていた。
武田先生と潔子さんに遅くなったことの謝罪をいれて、私も昼食をとる。



「Aさん、ずっといなかったけどどこ行ってたんですか?」

『ちょっと野暮用にね』

「「ヤボヨウ…」」

「簡単に言うと、ちょっとした用事ってことかな」

「さすがスガさん!物知り!」



単細胞組の脳レベルは同じくらいのようだ。この子達、テストとか大丈夫なのかな…?
日向君に聞かれたってことを考慮して、もっと簡単な言い回しにしてあげればよかったかな。



「よく分からんがご苦労だったな!」



隣に座っていた西谷が、口もとにご飯粒を付けたまま私の頭に手を置いて撫でまわした。
…さっきの黒猫さんに撫でられたのを思い出して、なんだか頭が浄化されていくような感覚に陥る。このまま浄化してほしくて、西谷の手を掴んで強く頭に押し付ける。



「うおっ、!?ど、どうしたA、!?」

『…浄化』

「Aと言えど女子に手を握られるなんて…うらやましいぜノヤっさん…!!」



2年の単細胞組がさんざん騒ぐもんだから、だんだん恥ずかしくなってぺっと西谷の手を放す。そしたら今度は「ツンデレか…」なんて言って生唾を飲んだから、とりあえず平手打ちしておいた。

…ってか、おい田中。A“と言えど”って何かな?

返答次第では午後からあいつの飲み物だけ特濃5倍スポドリにしてあげよう。



***



昼食を急いで取って、食器の片づけが始まる前に一度部屋に戻る。
さっき取ってきたメモは殴り書きで多分私以外なんて書いてあるか分からないと思うから、綺麗に書き直した。そういったこまめな気遣いも大事だからね。



『あ、繋心さん!』

「なんだ?」

『これ、さっき行ってきたやつまとめました。役に立つか分かんないですけど…』

「…いや、こんだけあれば十分すぎるくらいだ。ありがとうな」



そう言うとにかっと太陽みたいに笑うもんだから、私もつられて笑顔になる。
そういえば清水がさっき呼んでたぞ、と教えてくれたため、また駆け足で食堂へ戻った。

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ふぃる(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます!なんて嬉しいお言葉…!!のんびり更新ですが、これからもどうかよろしくお願いいたします(^^) (2020年3月12日 13時) (レス) id: 57a4697fd9 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - めっちゃ好きです。このお話読んでふぃるさんのファンになりました笑これからも応援してます!! (2020年3月2日 8時) (レス) id: 012863f737 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふぃる | 作成日時:2020年2月7日 11時

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