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第21話 ページ23

ご飯を食べ終え、私は選手たちの洗濯物を取りに回り始めた。

ちょうど今が一番食堂に人が集まる時間帯だから、自室にいる人はそこまで多くないだろう。
別に誰に言われたわけでもないけど、私が選手側の立場だったら自分の汗とかがしみ込んだ洗濯物を人にお願いするの、少し恥ずかしいって思っちゃうから極力無人のときに回収したいのである。

回収する側としては全く気にしたことないけど。



ちなみに千切君も部屋に戻るそうなので一緒に向かっている。




『テストの方はどうでした?』

「ん−、まあまあかな。…俺は別に、世界一のストライカーになれるなんて思ってないし。こんなもん」

『……それは、右脚のことがあるから、?』

「ッ……別に。なんでもいいだろ」




しまった。踏み込んではいけない領域に足を突っ込んでしまった。
さっきまで談笑していて向こうから話題を出してくれたりしていたけど、突然長い沈黙に代わってしまった。

共同生活をしているとはいえ、あくまで他人だし私はただのマネージャー。
選手が触れられたくないところにまで触れてはいけない。





『余計な事言った、ごめんなさい。
……そういえば、千切君ってすごい綺麗な髪してるけど、何のトリートメント使ってるんですか?』

「べつに、普通にみんな使ってるやつだけど」




空気を変えるために何となく聞いた質問だったけど、まさか普通のトリートメントだったとは。
私あれ合わなくて、持参のヘアミストばっしゃばしゃ付けて頑張ってるのに…。
世の中は残酷だ…。




「ゆーて椎葉もサラサラじゃん」

『へへ、ミスト使ってがんばってケアしてます』

「そんなの持ってんの?今度俺にも貸してよ」

『どうぞどうぞ。美意識高いっすね…』

「そうか?…あ、着いた。ちょっと待ってて」





少し千切君の表情も和らいだところでちょうどルームZに着いた。
全員分まとめてある洗濯物をもってきてくれたので、手間が省けた。





『ありがとうございます。じゃあ、また明日?』

「ああ、おやすみ」





最後にも美少年スマイルをかましてきたので私の心臓は過活動中。
顔面いいって羨ましいなあ。

なんて考えながら次の部屋に向かっている途中で、いつも携帯しているタブレットが手元にないことに気が付いたため、思い当たる節がある食堂へ向かうことにした。




――――――――――


ふぃる(作者)<キャプション に サッカーしろ を
  追加 しました !(脳死)

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⚽️ - 選手からヒロインへの暴力行為があるのなら先に記入すべきです。そんな描写誰だってびっくりしますよ。 (4月20日 6時) (レス) id: d10d627114 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃる(プロフ) - cocoさん» コメントありがとうございます!不定期更新で申し訳ないです…少しずつ更新してまいりますので、どうぞお付き合いください! (2月6日 0時) (レス) id: 18955f4b71 (このIDを非表示/違反報告)
coco - 更新待ってまる (1月14日 7時) (レス) @page45 id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃる(プロフ) - もこさん» コメントありがとうございます!愛され逆ハーいいですよね、私も大好物ですぐふふ…いろんなキャラと絡めるように頑張りますね! (5月20日 0時) (レス) id: 91d6034ebf (このIDを非表示/違反報告)
ふぃる(プロフ) - あんこさん» コメントありがとうございます!ゆっくりですが頑張ります! (5月20日 0時) (レス) id: 91d6034ebf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふぃる | 作成日時:2023年3月24日 14時

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