【実況者】病弱少女は実況者らしい。【最終兵器俺達】 (ページ24)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:26,191 hit

21 ページ24

『はぁ？キヨくんに告られた？』

「…うん。……どうすればいいと思う？…レトさん。」

ある人物というのは、昨年の超会議で仲良くなったレトルトさんである。

レトルトさん、…レトさんはキヨさんと仲がいいから、相談できるかな、と思って電話をかけたのだ。

『どうすれば…って。俺にもわからんしなー。

それにしても、キヨくんに好きな女の子、ねぇ。』

「き、キヨさん真剣な目してて、思わず考えときますって言っちゃって！…レトさん、どうしよう。」

『Aちゃんはキヨくんのことどう思ってるん？』

レトさんは苦笑しながら私に問いかけた。

「どう、って言われても…。…嫌いじゃないんだよ。むしろ好きな部類に入るんだけど…。男性として見るってなると、戸惑っちゃって」

本当に、デートのお誘いだって突然だったし。

何もかも突然のことでもう頭がついていかないのだ。…眩暈までしそう。

『なら、そう言えば？』

「え？」

『男性として見るのは、まだ気持ちの整理がつかないから、って。友達として好きなら、変に気を使わずに正直に言ったほうが、キヨくんも受け入れやすいんじゃない？』

「……そう、だね…」

『ふふ、悩んでるAちゃん、新鮮やったわ。…キヨくんのことはあまり気にしないで、いつものAちゃんでいてな。実況、お互い頑張ろう。』

「えへへ、…うん！レトさん、ありがとう。おかげで私も気持ちの整理がついたよ。…あ、レトさん。」

『ん？』

私は、思い出したことをレトさんに問いかけた。

「今度の日曜にある、公式ゲーム実況放送、レトさん出る？」

『出るけど…。え？もしかしてAちゃんも？』

「うん！即承諾しちゃった。」

運営さんによれば、レトさんは出演調整中だったそう。…それで気になって聞いてみたのだ。

…レトさんと番組！会えるのはひさしぶりだし、嬉しいなあ。

『おお、そうか。あ、ちなみにその番組、キヨくんも出るで？』

「…え？」

私の戸惑いをよそにレトさんは続ける。

『そんときに気持ち伝えりゃ問題解決じゃない？』

「……」

『ふふ、楽しみにしとくわ。まあがんばってな、キヨくんによろしく、Aちゃん。』

____________

レトさんの喋り方迷子事件。