【実況者】病弱少女は実況者らしい。【最終兵器俺達】

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私の言っていることは事実だが、キヨさんの言っていることもまた事実であり、正論である。


確かにそうなのだ。発作が起きてしまった場合、私はまったくの無力になり、抵抗の一つもできない。



「…ごめんなさい……。」




キ「Aに何かあったら俺だって悲しいし、こーすけ達だって悲しむぞ。…きっと、俺はあいつらに死ぬほど怒られて、責められる。…それほど、お前が大事なんだよ。…まだ、出会ったばかりかも知れねえけどよ。」



「…そう、ですよね。…私も、キヨさん達が大事ですし、同じこと思うと思います。……正直、キヨさんが俺の彼女、とか言ってくれたのにはびっくりしましたけど。」


そう苦笑し、言葉を返すと、キヨさんは真剣な目で私を見つめる。



キ「…俺、あれ本気で言ったんだけど？」



はい？



「え？」



キ「……彼女。…Aだったらむしろ嬉しい。」




ん？？？



「え？？え？？？」



この人は何を言っているのだろう。


彼女が本気？


私だったら嬉しい？



…そんなわけないよ、ね。




キ「俺、遠まわしにAのこと好きだって言ってんだけどさ、やっぱダメ？」



急なキヨさんの告白に頭が回らず、眩暈でもしているのか、というくらいに混乱している。


普通、こんなの焦らない方がおかしいんだよ…！


「え、ダメ、とかじゃなくて…あ、えと、少し、考える時間を…くだ、さい。」



そう言って部屋を出ようとすると、キヨさんが私の腕を掴んだ。



キ「…じゃあ、返事待ってるわ。……絶対だからな。」



キヨさんは最後にニコ、と微笑むと、見送ってくれた。



ああ、気が動転して車にでも轢かれたらどうしよう。




…まぁ、キヨさんの家と私の家は近かったようだったので、そんな心配はまったくもっていらないんだけどね。

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