13 red（2） ページ13
Morita side
「ちょっ、剛！どういうことだよ！」
「どういうことって…仕方ねぇだろ。」
「違う雨じゃなくて、なんで個室一部屋分しか会社に請求が来てないんだよ！」
「だから、駅近のホテルが一部屋しか空いてなかったんだって。」
「ちょ、井ノ原くん！しかもコイツが予約してんのダブルベットだよ」
「はぁーーーん！？」
「うるせぇな、そんだけで折り返ししてくんなよ」
「そんだけじゃねぇよ！大問題だろ！」
「剛お前は玄関で寝ろ！」
電話の向こうで井ノ原くんと健が
仮にも会社の中なのにギャーギャー騒いでる
そっか。アイツらも新人のこと好きなんだっけ
ちょっと、これ 面白ぇーじゃん
「Aちゃんは？」
「今ぁ？風呂」
「信じらんない」
「剛ぜってぇー襲うなよ！」
「アイツ、可愛かったなぁー。」
「はぁ！？」
「まさか一緒に入ったりしてないよね」
「さぁ？どっちでしょう。」
「今すぐお前だけ帰ってこい！」
「悪ぃな、Aは俺が貰う」
祈祷師みたいな叫び声が聞こえたけど、
うるさいのでそのまま通話も電源も切った。
「あれ、森田さんまだお風呂入ってなかったんですか？」
そんなこととは露知らず、まだ乾き切ってない頭でパタパタと一階のコンビニから帰ってきた。なんか、スイーツの甘い匂いする。
「井ノ原くんと電話してた。」
「部長ですか？あれ、部長と三宅さんから物凄い数の着信来てる」
「それ、出なくていいよ」
「そうなんですか？あ、准くんからだ。長野さんまで！」
「…ちょ、それ貸して。俺が掛け直すから、髪乾かして来い。風邪ひくだろ。」
不思議そうな顔してるアイツを
なんとか洗面所に行かせて電源を落とそうとした時
”准くん”と明らかに他の奴らとは名前の違う書かれ方をした着信画面が一番上に表示された
コイツか。大学が一緒で同期とかいうやつは
「うわっ、繋がった！」
「ほんとか！｣
「Aちゃん！生きてる？」
唯一俺の知らないコイツの電話だけ出てみた。
「何。いつのまに全員いんの。｣
「あ、ごぉー！お前なー！」
「電源切りやがって！」
外野がうるさくて、少し聞き取りにくい。
「Aはなんで電話に出ないんですか？」
「お前も新人のこと好きなの？」
「はい。」
「ふーん。」
「でも、森田さんには負けない自信があります。今日、どれだけ二人きりだとしても。」
「は？」
何このムカつくガキ。
Aと同い歳で仲良いからって生意気。
「俺も、お前には絶対負けねぇよ。」
ちょっと、大人気なかっただろうか。
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珊瑚(プロフ) - pipi_kpさん» コメントありがとうございます(*´˘`*)♡職場にV6を上司に欲しいですよね(´TωT｀)これからも楽しんで頂けたら幸いです＜(_ _)＞ (2022年2月17日 23時) (
レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
pipi_kp(プロフ) - こんな上司たち、かっこよすぎる。憧れます……！！！ (2022年2月17日 21時) (レス) id: acd025d66c (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - ◎さん» コメント&嬉しいお言葉ありがとうございます；；楽しんで頂けて嬉しいです(*ˊᵕˋ*)2月からまた更新再開していくので、これからもご愛読頂けると嬉しいです☺️ (2022年1月24日 16時) (レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
◎ - 6人のそれぞれの魅力が楽しめられて、いつもにやにやしながら、何度も読み返させていただいてます!素敵なお話をありがとうございます。無理せず、珊瑚さんのペースで頑張ってください!!陰ながら応援しています🙇 (2022年1月23日 0時) (レス) @page15 id: 20f3b31112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珊瑚 | 作成日時：2021年3月4日 22時
