【獄都事変】周りが見えなくなる程アイ死テタ。【ヤンデレ】

第十四話 ページ16

木舌side


ずっとずっと苦しい思いをしてきたなら…、


おれが…この子の……近くに居れば…良かった。


そうすれば…君の涙は少なくなる？


おれの愛にも応えてくれる？


災藤さんを裏切ることは出来ない…でも、


君を裏切ることも出来ない。


おれは…どうすればいい？


……まだ災藤さんと決まった訳じゃない…。


肋角さんに聞いてみよう……。


ーーー

こんこん


木「木舌です。お伺いしたい事があり来ました。」


肋「入れ。」


木「失礼します。」


肋「どうしたんだ？」


木「あ…この手紙なんですけど、誰の字か分かりますか…？」


肋「なんだ…これは。……俺の思う限りは災藤の字だな。」


木「そうですよね…ありがとうございます。」


肋「…あぁ。」


ーーー
肋角side


木舌が来た。


誰の筆跡か教えて欲しい…と。


確かに災藤の字だ。


何度も何度も見てきた字。


だか、何か違った。


感情が読み取れた。


怒り…憎しみ…


いつもの災藤からは感じない感情。


木舌が必死に調べてるということはA宛という可能性が高いな。


災藤はAに何を求めている？


…災藤は最近見ていないな…。


Aの力を出そうとしているのか…？


……駄目だ。それだけは……。


アイツの力は…


…この「世界を壊す威力」がある。

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