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六話 ページ7

先生の声に耳を疑った。

そんな人も多いだろう。


「今から入学お祝いテストをやります!配るよー」


「「「えぇー!!!」」」


なんとなくあると思ってたので教科書を読むくらいはしてきた。

キヨ君も同様するかと思っていたが意外にも余裕そうだ。


『勉強得意なの?』


「ん?いや、教科書捲れば理解出来る。」


何だと。天才かよ。

テストが配られたので先生の合図で始める。
思っていたよりも簡単じゃないか。


・・・・・・


終わった。


いや、出来が悪かった方ではなくてね?
テストが終了した方ですよ。


多分そこそこの出来だと思う。


「どーだった?」


キヨ君か。


『そこそこ…かな』


「へぇ、俺余裕」


でしょうな。教科書捲れば理解出来るなんて人存在して驚いたもん。


「あ。Aって頭良い方か?」


『多分それなりには』


「じゃあ勝負しよーぜ!」


『え?』


「せんせー!今日中に採点出来る?」


「えぇ!で、出来るかなぁ…。頑張るね!」


「ファイトー先生!」


みんな先生に無理させないであげようよ…


「でさ、俺の方が点高かったら…何か奢って?」


『えー…』


待てよ?これ勝てば私も何か頼めるのか…?
血を貰うって可笑しい人に見られるかもしれないが今はそんなこと知らない!


『その代わり私の頼みも聞いてくれる?』


「いーぜ!ぜってぇ負けねぇ!」


『こっちこそ』


私の喉の渇きのために負けてたまるか!

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作者名:璃音哀 | 作成日時:2017年3月21日 13時

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