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二日目 6 ページ12

待って…。

キヨ君押されてない!?

私嫌だよ!?あんな何か怖そうな人!


「あれぇ、キヨ勝たなくて良いの?」


キヨ君がイラついてんのが見てわかる。

…私もイラつくんだけど。


このままだと負けてしまう。

…何か…、何か…。


そのとき、私のポケットに変な感触があった。



…これだ!


私は大きく息を吸い込んだ。


『キヨ君!!!』


キヨ君と、ヒラさんのみならず、応援席にいた人全員が私の方を見た。

視線が集まるのは凄く嫌だけど仕方ない。


『っ…負けたら…、血液を接種させて貰います…!』


ポケットの中にあった注射器を見せ付ける。

事情を知らない人から見れば何故あんな物を持っているんだとなるが、親が医者だとでも行っておけば何とかなるだろう。


「っ!…ラーヒー!これは俺の命がかかっている!お前もう動くな!」

「え、えー…。」


これがどれだけ効くか。

押されていたキヨ君が一気に追い上げていく。

心配なさそうだ。


「…そんなにキヨとデートしたいんだ。」


ニコニコ…と言うより、ニヤニヤ言ってきたフジ君。


『…いや…、ヒラさん怖そうなんだもん…。』

「…そっか…!」


…まぁ、キヨ君の方が良いのは事実かな。

…何でだろ。

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作者名:璃音哀 | 作成日時:2017年4月25日 22時

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