貧血少女の秘密 2【ky】 (ページ11)

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二日目　5 ページ11

キヨ君は無事決勝まで勝ち続けた。

「いよいよ決勝戦です！ミスコン優勝者とデート出来るのはどっちだ！」

キヨ君なら勝ってくれる。

そう思っていたが、対戦相手を見たキヨ君を見て少し不安になった。

「…な、んで…。お前が…？」

「？…学校一緒でしょ？」

「そうだけど！」

「ゲーム大会って言うからキヨいるかなーと思ってさ。」

どういうことなのか全く読み込めないとき、隣にいたフジ君が対戦相手の名を口にした。

「…ヒラ！？」

「？…あ、フジだ。おーい！」

楽しそうに手を振っている、ヒラと呼ばれた男。

『ヒラ…って？』

「俺らの友達なんだけど…」

『…強いの？』

「うーん…、時と場合による。」

随分曖昧だなぁ…。

「俺がいるからって理由だけ？」

「…優勝賞品なんだっけ？」

「本当の狙いはそっちだろ。」

「別に？…キヨの邪魔してみたいなーと思ったからさ。」

キヨ君達の会話でさらに不安になったが、彼ならきっと…絶対勝ってくれる！

ヒラという人と一瞬目が合った時、背筋がヒヤッとしたけど、それを表情に出してはキヨ君に心配させてしまうのではと思い、
出来る限りキヨ君に期待している視線だけ送っておく。

プレッシャー？

…そんなの知らない。