フェリオの食欲 ページ15
済まんと詫びながら、鬼蜘蛛丸達は、フェリオにこの店の説明をする。
フェリオ「異界の彼方此方に1週間に1度現れる、飯屋に繋がる扉…?そうか、あの扉に付けてあるドアベル…あれが転移魔法のマジックアイテムなのか」
重「そうだよ。一つだけじゃ無い。俺達の仕事場の納屋にも在るんだ」
店主「メニューをお持ちしました。お好きなものをどうぞ」
渡されたメニューを開いたフェリオだが…
フェリオ「あの、あんた此処のマスターで間違い無いよな?」
店主「はい、左様ですが」
フェリオ「このメニューさ…挿絵書きは兎も角、字が何が書かれてるやらさっぱりなんだけど」
鬼蜘蛛丸「店主さん、其れは日本語の奴でしょう?東大陸語の方なら」
店主は、直ぐに東大陸語のメニューを持ってきた。
フェリオ「ああ、こっちなら読める。ひゃあ…肉魚野菜、焼き煮込み生の奴…酒や菓子迄…そうだな、シーザーサラダと、ん?牛の肉のシチューだと?!値段は…涙的銀貨一枚??馬鹿な。こんな城仕えの奴とかにしか喰えない奴がこんな安い値段で…!よし。ビーフシチュー、後、焼き林檎を頼む。サイダーを付けてくれ」
店主は、ハイよと返し、少しすると、
店主「まずパンとスープをお持ちしました」
フェリオ「えっ?其れは頼んでないけど」
店主「ああ、此方は、メインを注文為れたら付く奴ですよ。後、此方はお代わり自由で値段は変わりません。言って下されば直ぐにお持ちします」
フェリオ「マジかよ?!お代わり自由で値段が変わらないって」
フェリオは、まず皿に置かれたバターロールの一つを掴むと、手で二つに割り、添えられたバターを塗り、口に入れる。
フェリオ「何だ此…旨いな…。只の飯屋の奴のレベルとは思えない!焼きたてのパンなんか久しぶりだし、上等な小麦で焼いてある。セフィーロ城の城下町のパン屋にも出しても通る味だな!」
次に、スープを匙で掬い、口に運ぶ。
フェリオ「んっ…此…燻製肉とキャベツ、玉葱と人参とセロリをコンソメの出汁で仕上げてる。余り長くは煮てないな。でも、野菜は柔らかいし、燻製肉の味も溶け出してる。黒胡椒やハーブも使ってるし…此が本当に添え物のレベルか?主菜でも通る味だぞ?」
鬼蜘蛛丸「君も舌は確かなんだね。後、君良いところの出なのか?」
ラナー「そう言えば、食事の為さり方が…無意識なのでしょうが、丁寧ですわね、私達王族のように、物心つく頃から習って身に付くマナーが、キチンと出ていますわ」
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あやみ - 見てますよ(爆)楽しいです♪ (2020年3月1日 20時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» お知らせします。兵庫水軍と、空挺ドラゴンズのクロスオーバーを書き始めました。宜しければお越し下さい。 (2020年2月17日 18時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - アーデルハイド姫に軟派したのがバレたら、シャリーフが怒る(汗) (2020年2月15日 12時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» とんでもないです。コメントいつも楽しみです。二人を出してみます。ナルトや鬼蜘蛛丸達と仲良くなれたら良いな。 (2020年2月15日 12時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - ↓我愛羅はナルト側でしたすみません(ペコリ)ややこしい書き方をすみませんでした(ペコリ)三回の書き込みが長くなってすみませんでした(ペコリ) (2020年2月15日 12時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち x他1人 | 作成日時:2020年2月5日 16時