月夜 七十九夜目 ページ48
リボルバーとのデュエル中、それは急に起こった
「レジー!?貴様、何故」
レジーと呼ばれていた女が、リボルバーが乗っていた岩を下から突き破る形で現れた。
遠目から見えるレジーの体にはたくさんの切り傷と刺し傷が付いていて、血肉の代わりにデータが破れた服から見える。
何とか顔に張り付いている彼女の仮面は無惨にひび割れ、少しでも衝撃を与えれば崩れそうだ。
異常事態に驚くPlaymakerの隣に、誰かが現れた。
「ありゃあ。ちょっとやり過ぎちゃった。ごめんねぇ、力加減とか分かんくて。まあ、やり返しただけだし、レジーちゃんも分かってくれるでしょ。」
『は、はぁ!?お、おい、デュエルの衝撃であんなになるかよ!?説明しろ、New Moon!!!お前、何やったんだよ！』
そこに立っていたのは、カラカラと子供っぽく笑うNew Moon。
Aiのキツい口調に、ソイツは両手をあげながら、なおも笑い続ける。
「アハハハ、別に何もやってないよ？だって、私がやられた事を、やり返しただけだもん。わたしは悪くないよ？」
『そういう事じゃねぇ！』
「教えろ、New Moon。貴様、レジーに何をした」
レジーを自身のプログラムか、それとも外から操作したのか、LINK VRAINSからログアウトさせると、リボルバーはキッ、とNew Moonを睨んだ。
それから逃げるように、New Moonは後退りし、笑って答える。
「デュエルした。それだけがわたしができる唯一の事。
……そう決めたのはSOLテクノロジーさんとアンタのパパさんでしょ？
だからわたしは悪くない。
義務を果たしただけだから」
「義務……？貴様、何を言って」
「あ、やっべ。そろそろ時間だわ。んじゃ、わたしはそろそろ戻るよ。ショックも案外軽いものだったから、時間制原付だったんだよねぇ」
そういうと、New Moonの体にノイズが走り始めた。
ログアウトするのだろう、青いデータ体となって、彼女の体は消え始める。
「待て、New Moon!!!」
「それじゃあね〜。Playmaker、リボルバー。どーせまた、会えるだろうけど。」
また会える日が来るのを待ってるよ
そう言い残して、New Moonはログアウトした。
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さくら - 面白いです。更新頑張ってください (2018年9月15日 18時) (
レス) id: 078b8d6a67 (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語は面白くて続きが早く見たいです。 (2017年10月25日 15時) (レス) id: cf9e98bb45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠伊亞 | 作成日時：2017年9月12日 17時
