月夜 五十三夜目 ページ14
引き込まれた先
俺とNew Moonを縛るロープが変形し、骨ばった二つの手が俺達を握る状態へと変わった
そして俺たちの視界には
「「ブルーエンジェル……！」」
俺達が助け出した時と同じ格好で、ブルーエンジェルは祭壇のような台の上に置かれたベッドに寝かされていた
ブルーエンジェルに向かって叫ぼうとしたとき、もう一人のブルーエンジェルの情報が転移されてベッドの横に現れる
複製アバターを使ったのだろう。羽がある事と髪型が違う事を除けば、そっくりだ
「悪く思わないでね。その罠は誰にも解けないわ。私の雇い主以外はね」
「お前の目的は何だ！」
「私の名前はゴーストガール。端的に言うならお金で雇われる、魅惑の謎の美女ってところかしら？」
目の前に立つブルーエンジェルの姿が、口元を隠した一人の女性の姿へと変わっていく
New Moonは思わず吹き出した
「美女ってwww口元を隠しているとことは、皺でも隠しているのかwww？というか貴様の雇い主は、やはりSOLか？」
ゴーストガールのこめかみに血管が浮き出る
「……私の雇い主が、貴女達にどうしても聞きたいことがあるんだって」
今度はブルーエンジェルが寝かされたベッドの脇にデータが転移され、一人の男が現れた
青のスーツにデュエルディスク。恐らく素顔でログインしているのだろう
(財前晃……！)
「お前がPlaymaker、そしてNew Moonか」
「……俺達二人のために、随分と大がかりだな」
「貴様らを捕まえるためなら、どんなことでもする！私の名前は財前晃！お前らが傷つけた、ブルーエンジェルの兄だ！」
「……取り合えず初めまして。ニュースとかでお顔と噂はかねがね」
New Moonが礼儀正しく挨拶するが、財前晃は耳にも入っていないようで、勝手に話始めた
「貴様ら、あのデュエルで妹に何をした？妹はあのデュエルの後、昏睡状態となった……！このLINK VRAINSから、抜け出せずにな！」
「お前は誤解している！俺達は何もしていない！彼女はデュエルが始まる前からハノイのカードを持っていた！」
「もっと言えば、私はあのデュエルの途中から、Playmakerとブルーエンジェルのデータストームに乗った。仕込む暇など、なかったはずだが？」
俺は叫ぶが、財前晃は聞く耳も持っていないよう
ーーー
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さくら - 面白いです。更新頑張ってください (2018年9月15日 18時) (
レス) id: 078b8d6a67 (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語は面白くて続きが早く見たいです。 (2017年10月25日 15時) (レス) id: cf9e98bb45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠伊亞 | 作成日時：2017年9月12日 17時
