Blood of Love 2＿Ryota.K

▽ ページ13

龍｢はい、これに着替えてきて。｣

『え？これ…』

龍｢Aの。｣





龍友くんは先程買った服や靴を私に渡した。
もしかして、私に気を遣わせないために…？





『なんで…？』

龍｢今日のお礼やな。
夜景の綺麗なレストランなんかどうや？(笑)｣

『龍友くん…』

龍｢ん？｣

『ありがとう。』

龍｢…おう。｣





私は急いで着替えて、車に乗った。
龍友くんもいつのまにか着替えていて、かっこよさが3割増に。

慣れない格好に、車内で二人きりという状況に緊張する。





『お、おまたせ…どう？』

龍｢ええやん、可愛いよ。｣

『あ…ありがとう。…龍友くんも似合ってるね。』

龍｢慣れへんけどな(笑)｣





龍友くんは照れ隠しのようにエンジンをかけて、車を発進させた。

しばらく走って、海の近くまで来ると大きなホテルのような建物に着いた。





｢いらっしゃいませ、ご予約の数原様ですね。｣

龍｢はい。｣

｢お待ちしておりました。こちらへどうぞ。｣

『すご…』





私たちは窓側の海が見える席についた。





『なんか…いつもの龍友くんじゃないみたい。』

龍｢なんやそれ(笑)｣

『かっこいいもん。』

龍｢今日ぐらいええやろ。｣





本当は笑えないくらいドキドキしてたけど、絶対教えてあげない。

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