太陽の為に生きる《ワンピース×wrwrd!》 (ページ12)

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トラと目ページ12

｢やー！！｣ﾄﾞﾝﾊﾞﾀ

山のかなり奥に来て鹿を見つけた
エースは木の上から鉄パイプを使い
鹿を叩きつけ鹿を気絶させた

｢見ろよねーちゃん！！すげぇだろ！｣
『すごいよエース！』
エースもテンションが上がり
昔の呼び方になっていた

『あとは血を抜くだけだからちょと待ってね』
鹿をエースから受け取り血を抜く
暇なのかエースはこっちをチラチラみながら
周りを歩き回る

｢……？姉貴あれなんだ｣
エースの前にはトラ
しかもこの山の主だ

『！！エースそれはダメだ離れて』
｢危ねぇのかこいつ｣

あまり分かって無いのかトラから離れようとしない

『そいつはエースにはまだ無理だ私でもひとりじゃ…

言い方が悪かったエースは
イタズラっ子みたいな笑みを浮かべ

｢！！おりゃ！｣ﾊﾞｼ
鉄パイプで虎を殴った
『エース！！ｲｯ』

ｻﾞｯｻﾞﾝ
脳内にエースに向かって爪をたてる虎の姿が映る
ｻﾞｯｻﾞﾝ

ｸﾞﾙﾙﾙｶﾞﾙﾙ
｢うぁぁぁ！｣

体制を崩し倒れるエース
脳内に映った光景を思い出す

『エース！！』ﾀﾞｯ

ｻﾞｼｭﾊﾞｷｼﾞｭ

『ｲｯ……』
｢ね…ねぇちゃん…姉ちゃん！！ｳｧｧｧ｣

泣くエース

右目をやられた

視界が滲み真っ赤に見える

ｸﾞﾙﾙﾙｶﾞﾙﾙ

虎はこちらの様子を疑っている

何時も倒す時ならゾムとロボロが居る
しかも倒すならもっと小さい虎だ

こんな大虎しかもこの山の主

一人でしかもエースを抱えて

倒せる訳が無い

『エース！！走るよ！』
泣くエースを背負って木に登り

木と木を飛び移りながら走る

後ろは見ずに

ただがむしゃらに走る

貧血か視界や足が重くなっても

しばらくして虎をまけたのか

それとも他の餌を見つけたのか

虎は居なくなっていた

『エース…歩けるか？』
｢ﾋｯｸｳｯｳｯごめん…姉貴ごめんお゛レが弱いがらｳｯｳｯ｣

『大丈夫だよ痛くないから…ね』

嘘ものすごく痛い
気を抜いたら気絶してしまいそうだ

『早く帰ろ…ダダンが…待ってる』

エースは泣きながら後ろを付いてくる
おぶってあげたいが今の状態じゃさすがに無理だ
エースには申し訳ないと思いながらも
揺れる視界の中やっとの思いで帰ると

｢やっと帰って……!?その怪我どうした二ー｣
｢お頭！！お頭！！Aの奴が！！｣
｢うるさいねぇﾋｯｸ…！！どうしたその傷早く手当しろ！！｣

うるさい
『……大丈夫だよこんぐらい』
｢バカ言ってねぇで早く手当だ！｣

続く