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匣兵器実験場……ってあれか。確か、山本が幻騎士と戦ってた場所。それかその近く。
雲雀さんは確かそこで10年前の自分と入れ替わっていたはずだ。今回もどうやらそうするらしい。
まさしくスケジュールだ。正一君の予定を踏まえて、入れ替わりのタイミングを合わせなくちゃいけないわけだし。
(いやあの時はほんとに正一君も無茶してたよなぁ……あれほんとに死人出ててもおかしくなかったと思う)
まあ、それだけ切羽詰まっていたということだろう。相手はあの迷惑製造機白蘭な訳だし。
……と、ここで俺ははたととあることに気がついた。
幻騎士とエンカウント、ってことは……そこに同行する俺も戦いに巻き込まれることになるんじゃ？
(いやいやいや死ぬよ！？ そんなことになったら俺死ぬよ！？)
あの時、雲雀さんは確かカプセルに入れられて囚われていたはずだ。
つまり入れ替わった10年前の彼は……“恭弥さん”ではなく“雲雀さん”の可能性が高い、ということ。
最悪だ。いや本当に冗談じゃない。でも山本とか10年前雲雀さんとかを幻騎士から守らなくちゃいけないし、俺は一体どうすればいいんだ？
(あーもーヘルプミーAちゃん！ 俺に“正解”を教えて！！)
頼りになる俺の元
「行くよ」
「……はい」
超直感が言っている。俺たちのいる場所、そのすぐ先が目的地・匣兵器実験場だって。
そしてこの壁を破った先には……間違いなく山本と幻騎士がいるって。
ああもう。……どうにでもなれ、この際！
「開匣」
雲雀さんのリングに灯された純度の高い雲の炎が、雲ハリネズミの匣に注入される。
きっと球心態の匣アニマルを膨張させて、壁そのものをぶち壊す気なのだ。
……実に乱暴な手段だ、とは思う。だが同時にそれは、最も手早く、効率的な手だ。
つまりは、最善手。
「……ああ、君。ちょうどいい」
視界が開ける。
倒れ伏した少年と、それを睥睨する黒髪の剣士が、目に入ってくる。
山本、と叫ぼうとしたが、声は出なかった。
「……白く丸い装置はこの先だったかな？」
「雲の守護者……雲雀恭弥か。
その質問に答える必要はない。なぜなら、貴様はここで死ぬのだからな」
幻術を操る霧の剣士は、ひたすらに無表情のままに雲雀さんを見据え、そう言い切った。
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やっさん(プロフ) - さにー☆彡@多忙によりリプ遅れますさん» いやー、ブラコンから、続く大長編になりましたね。ブラコンからですと、part18を突破になりますね。後書きの謎もありますが、大空の姫の時間旅行!?の最後に、登場する、少年のお墓のX の、謎も明らかになっていません。その、謎も含め続編、楽しみです〜♪♪ (2020年1月12日 18時) (
レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - ゲームでなく、お祭り♪♪でしたか笑。失礼しました♪♪。 (2019年12月11日 18時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - 〜♪。そうこなくてはね〜♪さぁ、楽しい♪♪ゲームのはじまりだ〜♪←白蘭 (2019年11月7日 19時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡@多忙によりリプ遅れます(プロフ) - やっさんさん» ご心配頂きありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2019年10月14日 19時) (レス) id: 6034bec340 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - さにー☆彡さん» 更新があり、とりあえず台風は、無事に切り抜けたようですなによりです。ひどい被害が出ている為、心から喜ぶというわけには、いきませんが。 (2019年10月14日 19時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2019年5月11日 21時
