4 ページ6
＿＿＿＿ふと。
びんっ、と超直感が警報を鳴らした。嫌な予感というより、警戒を訴えるものだ。
……これは。
「獄寺君、山本……気をつけ、」
「＿＿＿＿ボンゴレの守護者ってのは、腰を抜かして方々に散ったって聞いたが……」
そう言いかけたその瞬間、頭上から声がした。
弾かれるようにして、俺と、それから獄寺君と山本は上を見上げる。
そこにいたのは、ビリヤードのキューを手にし、金髪をオールバックにした男。
「こりゃまた、かわいいのが来たな」
「γ……！」
ミルフィオーレ、ブラックスペルの隊長で、“6弔花”の雷。そして、元ジッリョネロの副官。
……変わらない、とは言えない。俺の知る“γ”
はユニと結ばれたγだ。
そして今の彼は、アリアさんを喪い、そしてユニを……新たな主を白蘭に奪われ、荒れている。
俺の知る、γじゃない。
そう思った方がいいだろう。
「ん？ なんだ、そっちのガキはオレを知ってるみたいだな。よく勉強してるじゃねーか、
……っ！ お前は、」
「γ？」
「まさか、沢田……家綱か？」
え、と俺は目を見張った……γが俺を、知っている？ なんでだ？
だって、俺はもうこの時代には死んでいて、そして俺はあの時のように『ボンゴレ
……彼に名前を覚えられる理由なんて、ないも同然じゃないか？
驚いているのは俺だけではないようで、獄寺君と山本も顔を強ばらせてγを見ている。
「はぁ……まあいい。そこの2人も嵐の守護者と雨の守護者には間違いないようだが、若い。若すぎるな……沢田家綱もだが。
……ボンゴレってのは、人が生き返ることもできるのか？」
γの目が、ぎらりと光る。その目の奥に、イタズラっぽく微笑むアリアさんが見えるようだ。
俺は目を伏せると、「できないよ」と言った。
「人を生き返らせることなんて、してはいけない」
「……そうか。まあいいさ、お前らと戦闘なんて、どちらかというとお仕置きになっちまいそうだな」
(それはどうかな)
俺は、ここに来る時、ツナからフェイの匣を受け取っている。
最悪、2人が大怪我をすることはないだろう。
問題は＿＿＿＿。
「このへらず口は俺が倒す。お前はそこで見てろ」
「へいへい」
……対立はしていなくとも。
協力する気はない、この2人かな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 291人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やっさん - さにー☆彡さん» この、小説とは、別件ですが、夏の嘘の記憶を読ませていただきました。最後の大どんでん返しに、あっ！と言わされました。ただ、私、個人としましては、この、小説は現実になる可能性は十分あると思いました。素晴らしい内容でした！！ (2019年6月20日 20時) (携帯から) (
レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» ストレートに書けば、ページ切れで、インタビューから、続編♪♪ですね笑。 (2019年4月17日 6時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» うわー。大激戦開始！？どうなるか、滅茶苦茶楽しみです♪♪その前に、ＣＭ（ﾊﾞｷｯ）・・・これは、余談です。 (2019年4月16日 20時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - 緑川みりりさん» コメントありがとうございます……！！前から見ていただいていたとか……凄く嬉しいです！！これからもよろしくお願いします！！ (2019年4月9日 17時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
緑川みりり(プロフ) - はじめまして！ さにーさんの作品は前々から拝見させて頂いていたのですが、なかなかコメントする機会がなくて…とても面白いです！ これからも頑張って下さい！ 長文失礼しました。 (2019年4月9日 17時) (レス) id: d43794b904 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2018年10月23日 19時
