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「了平」
＿＿＿＿モニタールームを出て名前を呼べば、彼は少し強張ったような顔でこちらを振り向いた。
ベルフェゴールやスクアーロの通信を聞いてから、彼は顔色が悪い。
きっとそれは、『生きている俺』や『アイツ』というのに関係するんだろうけど、
そんな顔で京子ちゃんや友香に会いに行かれては困る。彼女たちを心配させるだけだ。
「どうしたんだ、何かあるんだろ？ ……そんな青白い顔のままで行ったら、京子ちゃんたちが心配するぞ。
特に友香はお前の双子の妹で、俺の親友だ。彼女の鋭さは、俺達が一番わかってるはずだろ。気づかれるぞ、すぐ」
話はしてほしい。……だがミツ君やラル、リボーンには詳しく聞くのはご遠慮いただいた。
これは、超直感が“言って”いたことだ。そうしたほうがいいと。
……それに、その『アイツ』とやらが残した言葉が『偽りの天使』についてだったのなら、その件の情報拡散はなるべく避けたい。
超直感と思考の一致はだいぶ珍しい。これはどう考えても俺一人が聞くべき案件だと、俺自身も思う。
「ああ……そう、だな」
「了平、聞きたいことはいくつかあるんだけど……まずは『アイツ』からだ。
ベルフェゴールがそれを口に出したら、お前の顔色が変わった。……誰のことなんだよ？ 敵か？ それとも＿＿＿＿」
そこまで言うと、彼はこれ以上ないというほど苦しそうな顔をした。
「……家綱。これは、京子たちには、極限に、内密に頼む」
「え……うん。わかった。お前がそう言うなら」
一言一言区切って言われた言葉に、俺はうなずく。
……了平がここまで深刻な顔をするんだ。相当なことなんだろう。だとしたら俺に断る理由はない。
彼は、感情を押し殺したような声で言った。
「＿＿＿＿友香だ」
「……は、」
驚きのあまりかすれた声が漏れた。
な、今、こいつ、なんて。
「……友香だ。ヴァリアーが言っていた『アイツ』というのは極限、友香のことだ。
お前が死に、学業を修めたあとはあいつはイタリアに渡り、ヴァリアーと親しくするようになってな。
守られる立場であったはずなのに、友香は、あの荒くれ者どもにあっさりと認められた。
可愛く魅力あふれる、自慢の妹だ。……だが強さが絶対のあの組織で、なぜ友香は認められ、受け入れられたのか、俺には未だにわからんのだ」
そして、と彼は拳を握りこむ。
「……なんで友香まで、お前に次いで死んでしまったのかも、な」
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やっさん - さにー☆彡さん» この、小説とは、別件ですが、夏の嘘の記憶を読ませていただきました。最後の大どんでん返しに、あっ！と言わされました。ただ、私、個人としましては、この、小説は現実になる可能性は十分あると思いました。素晴らしい内容でした！！ (2019年6月20日 20時) (携帯から) (
レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» ストレートに書けば、ページ切れで、インタビューから、続編♪♪ですね笑。 (2019年4月17日 6時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» うわー。大激戦開始！？どうなるか、滅茶苦茶楽しみです♪♪その前に、ＣＭ（ﾊﾞｷｯ）・・・これは、余談です。 (2019年4月16日 20時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - 緑川みりりさん» コメントありがとうございます……！！前から見ていただいていたとか……凄く嬉しいです！！これからもよろしくお願いします！！ (2019年4月9日 17時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
緑川みりり(プロフ) - はじめまして！ さにーさんの作品は前々から拝見させて頂いていたのですが、なかなかコメントする機会がなくて…とても面白いです！ これからも頑張って下さい！ 長文失礼しました。 (2019年4月9日 17時) (レス) id: d43794b904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2018年10月23日 19時
