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「……とにかく、だ」
ボンゴレの試練ができなければ困る、と、ラルは俺の耳元でぼそりと呟いた。
確かに、と俺が頷くと、ラルは俺から離れて目を細める……そこでお前だ、と。
意味がわからずに瞠目していると、ラルは肩を竦めて視線を扉の向こう側へと投げた。
(……なるほど。そういうわけか。いや、事実誤認があるように思えるけどね)
いや少しではなく、大分、か。
要するにラルは俺に雲雀さんとの架け橋になれと言っているんだろう。
……彼と何かと仲のいいお前なら、ここに引っ張り出してくるのも可能なんじゃないか、と。
「……保証はしないよ」
「駄目だ。してくれなきゃ困る」
「さすがに理不尽すぎない！？」
さすが元軍人。求めるところが厳しいな。
とはいえ、雲雀さんに言うことを聞いてもらうのに必要な報酬は、金か戦闘だ。そして主に後者だ。……どちらかというと、用意は可能。
だけど俺はあんまり戦っては、自分の体調が目も当てられないものになる可能性がある。フェイも同様、炎がなくなれば結末は同じだ。
さぁーて、どうしたもんかな。
＊
……とかなんとか思っていたのだが、ボンゴレのことを第一に考えるリボーンが、このまま雲雀さんを放っておくわけがなかった。
どうやって言いくるめてきたのか、渋々というように雲雀さんはこのトレーニングルームにやってきた。
「……全く、不本意極まりないね」
青灰色の目は鋭く細められ、鋭利な視線をミツ君に飛ばし続けている。
むしろそれは殺意と言うよりも敵意だ。
戦闘狂である雲雀さんの場合、先立つのはだいたい敵意よりも殺意なので、敵として誰かを見るのは珍しい。
ミツ君もさすがに、何故ここまで黒い空気を真っ向から浴びせられるのかがわからずに、困惑したような表情だ。
まあ無理もないよな。外野だって、ツナはもちろんリボーンもラルも獄寺君も山本も、何も言えずに黙り込んでる。
俺だってなんで自分がこんなに冷静なのか、自分でわからないくらいだ。
「君に何かを教えるなんて冗談じゃない。
……だけどまあ、このままだと“彼”が守ろうとした“ここ”も崩れてしまうからね」
非常に気に食わないが、と言うように、雲雀さんは匣とリングを取り出した。
……そして発するのは試練に必要な、『本物の殺意』。
「＿＿＿＿君の才能を、こじあける」
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やっさん - さにー☆彡さん» この、小説とは、別件ですが、夏の嘘の記憶を読ませていただきました。最後の大どんでん返しに、あっ！と言わされました。ただ、私、個人としましては、この、小説は現実になる可能性は十分あると思いました。素晴らしい内容でした！！ (2019年6月20日 20時) (携帯から) (
レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» ストレートに書けば、ページ切れで、インタビューから、続編♪♪ですね笑。 (2019年4月17日 6時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» うわー。大激戦開始！？どうなるか、滅茶苦茶楽しみです♪♪その前に、ＣＭ（ﾊﾞｷｯ）・・・これは、余談です。 (2019年4月16日 20時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - 緑川みりりさん» コメントありがとうございます……！！前から見ていただいていたとか……凄く嬉しいです！！これからもよろしくお願いします！！ (2019年4月9日 17時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
緑川みりり(プロフ) - はじめまして！ さにーさんの作品は前々から拝見させて頂いていたのですが、なかなかコメントする機会がなくて…とても面白いです！ これからも頑張って下さい！ 長文失礼しました。 (2019年4月9日 17時) (レス) id: d43794b904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2018年10月23日 19時
