第四十三話 また会おう ページ45
円じゃなくてゆー……？
『つまりこれは実質的には10万じゃなくて1200ま』
「ああぁストップぅぅ！！」
待って、ほんとに待って。多分これ詳しく聞いちゃいけないやつだ。スルー必須だ……ッ！
相変わらずにこにこしている治とティナちゃんの顔を(恐怖で)まともに見ることが出来ない。
あれか。マフィアの人間ってのは総じて金銭感覚でも狂ってるのか？
「ご飯出来たわよー。A、運ぶの手伝ってー」
「あ、うん！」
お母さんの声に心から安堵して、私はテーブルから立ち上がる。
良かった、タイミングよく夕食が出来上がって。……あのままあの場所にいたら恐怖に囚われてるとこだった……。
少し金銭感覚ぶっ飛んでる二人から離れて体を動かせば、きっと落ち着く筈、
『あっ、私も手伝うー！』
「私も勿論♡」
「頼むから座ってろ！！」
＊
それからお父さんが帰ってきて五人でクリスマスパーティーになり(なんと治達は両親にも贈り物を用意していた)、そして夕食とケーキを食べ終わり、しばらく談笑して午後九時。
私は治とティナちゃんを見送るために、玄関まで来ていた。
……お母さんは二人を『泊まっていけば』と誘ったが、そこはティナちゃんが治とお母さんを阻止してくれた。一応最後の防波堤にはなってくれるようだ、ありがたい。
両親がいるとはいえ少し油断すれば何があるかわからないから、いやマジで、だから本気で安心している。
「＿＿＿＿それじゃ私はティナお姉さんを送っていくよ。本当はいらないんだけど、危ないからね」
『私を攫おうとした奴らの方がね♡』
笑えない。
「ティナちゃんはこれでイタリアに帰っちゃうんだよね。寂しくなるなあ」
『また暇ができたら会いに来るよ。私はいろいろ特殊だから、わざわざ飛行機で来なくてもいいわけだしねっ☆』
「そうだったね」
彼女の本体はイタリアンマフィアのセキュリティを司るAI。少なくとも生身ではない。
そう考えると日本とイタリアの距離が短くなるようで不思議だ。
「それじゃA、私と離れるのが名残惜しいだろうけど……」
「名残惜しくなんかないわ。ティナちゃん、またね！」
「非道い！」
わかりやすく拗ねた治の手を取ったティナちゃんが、苦笑しつつも慰めてあげている。
私もつられて苦笑を零すと、ティナちゃんはにっこりと笑って右手を振った。
『Arrivederci, よっしぃ！』
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やっさん(プロフ) - 設定ですが、太宰治さん、ティナちゃんの年齢に、触れたために、ティナちゃんにぶっ飛ばされて、行方不明ということで良いでしょうか？。余談、世界一周旅行(^_^;;かな苦笑汗汗。 (2021年10月18日 19時) (
レス) id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - それにしても、彼女の、誕生日プレゼントで、10万ユーロ(1200万円)って(大汗)。ポートマフィアの、幹部の給料って、いったい!!。資金源は、あ、一億やそこら、痛くも痒くもないですか〜(汗) (2019年12月2日 20時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» 獄寺さんでしたか。失礼しました汗。余談ついでですが、太宰さんがインタビュー中に行方不明になったところは、ドッゴーン！！！キラッ！・・・滝汗ってところでしょうか？ろくでもない話ですみません笑。 (2019年5月7日 20時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - やっさんさん» いいえ！雲雀さんはあんな喋り方はしません笑獄寺さんです！ (2019年5月7日 18時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» 三十七話ですが、十代目が、沢田綱吉としますと、電話越しに、ティナちゃん？を怒鳴りつけていたのは、雲雀恭弥？さん？でしょうか？ (2019年5月7日 18時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.phpこ/hovel/AKOwww1
作成日時：2018年4月30日 9時
