213 【NOside】 ページ22
ぶわりと膨張した橙の羽根が、まるで竜巻のように舞い上がる。
これは、と。【
「完敗だね♪ だが＿＿＿＿」
刹那。
舞い上がり竜巻となった大空の羽根の奔流が、雨と嵐の最高幹部を呑み込んだ。
そこには悲鳴も叫びもなく、ただ静かで厳粛たる破壊があるだけ。
不死鳥の本気の攻撃の威力に、守護者も言葉もなく……まるで梨奈が力を振るった時のように白い灰燼に帰した周囲を見回す。
「っはぁ、はぁ……！」
「10代目！」
「ツナ君！」
中学生の未発達な身体での特殊ボンゴレ匣の行使は、莫大な量の炎消費のために凄まじい疲労がのしかかる。
二人を倒してすぐにフェイは匣に戻り、ツナはハイパー化を解くと片膝をついて荒い息を吐いた。
彼に慌てて獄寺が駆け寄り、真っ青な顔で京子も寄り添う。
「ツナ君、私……！」
「……大丈夫、京子ちゃん？ 怪我はない？」
「私は平気、ごめんなさい、でもツナ君が」
「あはは、平気だよ。俺怪我なんて慣れてるし」
そうやって明るく笑うツナに、京子が悲しげに目を細めた。
そして、小さく「変だよ」と呟く。
「なんだか、今日のツナ君、変。獄寺君たちも……お兄ちゃんも。怖い人達が学校に来るし、皆は戦ってる。
それにあの女の人、私、前にも……」
「京子ちゃん、」
「……それに変なのは、私も。梨奈ちゃんはいい子で可愛くて、でもそれなのに、ツナ君と仲いいのを見ると、胸のところがギュッて痛くて」
「え？」
ねぇ、ツナ君、と。
悲しげに、涙を溜めて、京子がツナを見上げた。
「私、もしかして、ツナ君のこと＿＿＿＿」
「京子ちゃん、ダメだよ」
「……え？ わ、私……！」
想いを告げるのもダメなのか、と、驚きとショックで目を見開いた京子の頬に、ツナはそっと手を添える。
「……それは『俺』から言わないと」
それだけは、よく覚えてるんだ。
そう言って、ツナは昔を思い出すように柔らかく微笑んだ。
死ぬほど幸せだったから。絶対に忘れない。
「夏休み最終日。待ってて。必ず言うから」
君が好きだと。誰よりも愛していると。
この世界でもいずれ生まれてくる、息子と娘のためにも。
「大丈夫。梨奈もノブも、強いから」
「え……？ ツナ君？」
だから安心して、と。
ツナは再度、優しく微笑んで見せた。
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やっさん - さにー☆彡さん» 余談、最後のインタビュー、ティナちゃんの禁句に汗。もう少しで、病院送り！？が・・・笑！？ (2019年4月14日 11時) (携帯から) (
レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - なに！！？この、戦争！？の裏に、アベルト・ル・ベーネ・・・・・！？しかも、計略？！ (2019年3月16日 7時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - みーさん» おおお……見直しをしていないのがバレましたか……。自分でもチェックしてみますが、今どうしても気になる、というのがあれば教えてください←（そして返信遅れてすみません…） (2018年7月7日 21時) (レス) id: 7528447bd9 (このIDを非表示/違反報告)
みー - いつも登下校中に楽しく読ませていただいています！楽しみではあるのですが、その、少し誤字が多くて読みづらいです…。結構箇所が多かったので、見直しと訂正をお願いしたいです。お話自体は本当に好きなので！更新待ってます！ (2018年6月14日 22時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
すすき - さにー☆彡さん» ありがとうございます！ 参考にします！ 梨奈の活躍待ってます！ (2018年4月29日 10時) (レス) id: 48e4898fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2018年4月13日 7時
