183 【NOside】 ページ41
「遥弥くん」
大図書室を出たところで、不意に声を掛けられた。
胡乱げな表情で背後を振り返ると、まだ未発達な腕に書類を抱えた巡が立っていた。
「……めぐ。君はフランさんたちと修行をしていたんじゃなかったのかい」
「だから巡ですってば。もちろんそれなりにはしましたよ……悔しいのはまだ父さんと母さんとは実力が離れてることです」
「まあ、勝や秋人は親達とほとんど年は違わないけど、君は小学生だからね」
それは仕方ないかもね、と言うと巡は微妙な顔になった。
仕方のないことだ。六道骸は物心ついた頃から地獄で力を磨いてきた。クロームもそんな彼に引き摺られて、当然力は強くなっている。
(ただまあ……巡もそれなりの地獄を渡ってきたんだけど)
あの六道骸が、可能性を秘めた息子を甘く育てるわけがない。
任務に連れていき、自分の力で守りつつ……マフィアの血と闇の光景を見させ続けた。
拷問、虐殺、麻薬中毒者。
そういう意味では、ありとあらゆる暗いものを見たのは、遥弥より巡の方が先なのかもしれない。
「それで？ わざわざ修行を中断してまで報告しにくる要件は何」
「いちいち言い方に棘がありますよね、遥弥くんって。僕はただ、敵方に動きがあったことを知らせるだけですよ」
「……動きが？」
部下からそんな報告は受け取っていない。
ということは、巡だけが持っている情報筋からの密告か。
「はい。【
「10代目に報せる必要がありそうだね。情報は確実かい？」
「愚問ですね。遥弥くんが策謀のスペシャリストなら、僕は人操と情報のスペシャリストですよ」
「フン……確かにそうだね。わかった、受け取っておくよ」
渡された書類を受け取ると、遥弥は巡が去っていくのを見送ってからそれに目を通した。
確かに二人の幹部は母の予測通り再び過去に渡ったようだ。
時間転移、すなわちタイムスリップする時は周囲のエネルギーを著しく損なうので、空間の歪によって大分感知できる。
「……放ってはおけないか」
その場所はフィレンツェ支部の近く。
直轄の支部の近隣で起きた出来事である以上、無関係ではいられない。
(早く修行を仕上げなくちゃね)
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やっさん(プロフ) - さにー☆彡さん» 原作を読んでから、読み直しました。敵の強さ、一人一人が、バミューダどころか、チョッカーフェイスクラスの強さ(・・;)!?洒落に、なりませんね汗汗。 (2020年8月15日 14時) (
レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» ここでの、ディーノは、リボーンの人物だったのですね汗。物語ですが、ここでは、過去と未来が交錯しているようですね♪次は、いよいよ、大決戦！？余談・・・ボンゴレに出てくるキャラクターは、怪物ばっかり・・・汗笑笑。 (2019年3月15日 19時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - やっさんさん» ダイの大冒険は読みましたが、ここのディーノはリボーンの登場人物です汗 (2019年3月15日 18時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» 余談ですが、サニーさんは、ダイの大冒険をよんだのでしょうか？ディーノは、ダイの本名？ですが・・・？？。 (2019年3月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - そなたさん» ありがとうございます！ そう言ってくださり光栄です！これからもよろしくお願いします！ (2018年4月8日 20時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sunny
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年12月12日 19時
