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『……待って、中也兄』
「あァ？」
思わぬところから制止の声が届き、中也は翳そうとしていた右手の動きを止めた。
片眉が跳ね上がり、怪訝そうな視線がティナに向けられる。「……どういうことだ？」
『“沈黙の掟”を破った罪人に課せられるのは、死での贖罪でも、ましてや逃亡でもないよ。
彼らを殺すということは……中也兄まで彼らに囚われることになっちゃう。私はそれを望まない』
＿＿＿＿そして、次の瞬間。
はァ？ と反駁のために口を開いた中也が、その表情のまま固まった。青い眸が零れ落ちてしまいそうなほどに、目を見張って。
……ティナが伸ばした指の先。そこには、空間を切り裂き燃やし尽くすかの如く、突如現れた漆黒の炎があった。
これから何が起こるのかを殆ど知っている太宰も、この異常な現象には瞠目する。
それほどに目の前で起こった光景は、死ぬ気の炎に馴染みのない日本のマフィアにとっては、有り得ないものだったのだ。
『やっとお出ましかな』
「ま、さか……あれは、」
漆黒の炎の中から現れたのは、鎖を手にし、黒ずくめの外套を羽織った木乃伊、三体。赤ん坊の身長をしたのが一体。
彼らの強さとおぞましさは、ボンゴレに所属している者なら、よく知っている。
＿＿＿＿空間を支配する力を持つ、マフィア界の番人……“
放たれた、黒い炎を纏った無数の鎖が、ティナと太宰を取り囲んでいた全ての敵構成員を捕縛し、漆黒の炎の中に引きずり込んでいく。
抵抗できる者は誰もおらず、もちろんポートマフィアの人間も、驚愕の余り動きを見せることがない。
太宰が目を細め、「悪趣味な仕事だ」と呟いた。
『彼らの邪魔だけはしちゃ駄目だよ。加えて水牢にぶち込まれちゃうからね』
『はっ。まったく、我々の目を散々撹乱しておいてよく言うよ、フィオレンティーナ。
有幻覚での偽りの実体を持つ意識体が、悠々と外の世界を渡り歩くなんて……一体どういうつもりなんだい？
寧ろ我々の標的は君の方だ。覚悟は出来ているね？』
ティナが顔を上げる。
全てを透かし見るようだったアイスブルーの瞳に、光はない。
それは太宰によく似た瞳だった。色彩も何も違うのに、瓜二つな双眸。
『どういうつもり？ そんなの決まってるじゃない。
＿＿＿＿嫌がらせだよ。
ツナ君とエンマ君が仲違いした時も、全てを知っていながら傍観を決め込んでた、君達へのね』
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さにー☆彡(プロフ) - きなっちょさん» ありがとうございます！リボーンと文ストのクロスもっと増えてほしい…楽しんで頂けたなら幸いです！！ (2019年7月11日 19時) (
レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
きなっちょ(プロフ) - ものすごく面白かったです！文ストとREBORN!!のクロスオーバーってあんまりないからこれ見て感激した(^^) とにかく設定が凄い…( ；∀；) (2019年7月10日 13時) (レス) id: 9d0e711e2b (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - やっさんさん» わざわざありがとうございます笑 実は元々リボーンの子でしたので、かなりややこしいです。年に触れると怖いです笑 (2019年3月3日 10時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - 全て、読みました。夢主の実態は、ややこしいですね。文ストだけに、ヤバい話ですが、陽気なヤバさで面白いです。それに、しても、夢主さん、かわいい姿をして、怒らせると、滅茶苦茶怖い！！滝汗。 (2019年3月3日 9時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - futureblue�鏡い気�» ありがとうございます！！ どちらも面白いですよね！ 続編書いたらぜひ、よろしくお願いします！！ (2018年4月27日 19時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2018年4月2日 11時
